よもやま話 バックナンバー1/2
天災など
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
本来は、東京大学教授であった寺田寅彦氏の述べた「天災は忘れた頃に やってくる」という名言のように、そう頻繁には起こらないものというのが普通です。
このところ、地震などの天災が頻繁に起きるようになったと感じるのは「気のせい」でしょうか。
危険なのは「天災は忘れた頃に やってくる」ということは、逆にいえば「天災は忘れる頃までやってこない」という「慢心」ではないかと思います。
人間というのは「忘れやすい」生き物です。
ただ、「忘れる」ことがないと、逆にノイローゼになってしまうかも知れません。
しかし、天災が、一度自分の住んでいるところに来たから、もう二度と来ないという保障はないのですがら天災への配慮は万全にすべきでしょう。
言うは易し行うは難しですが・・
ちなみに「天災」とはいえませんが、法律事務所の「危険」といえば、まずあげられるのが、ケアレスミスと依頼者(かつての依頼者を含みます)とのトラブルでしょう。
相手方が「おかしい」のは「天災」に近いですね。避けることができません。
ルーティンワークとしての一連の作業の中で起こる「ケアレスミス」は、弁護士、弁護士事務職員が「神」でない以上「生じます」。
ですから、ケアレスミスを絶対してはならない事務については、二重三重のチェック(日にちに関するものは、記録、訟廷日誌、カレンダーに記載。目立つところに記録を置いておくなど。内容については、ともかく、早めに起案をして何度もチェック)をする。
それほどでもないものについては、ケアレスミスのリカバリー方法のマニュアル化でしょう。
ちょっと恰好悪いという程度のミスは、気にかけない方が気が楽です。
依頼者とのトラブルは予防につきます。
仕事をちゃんとやることはもちろんですが、「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)の徹底ですね。
楽観的な見込みを言うのは禁物、言った言わないを避けるためにすべて書面化などです。
なんせ、弁護仕業は「信用」を「売っている」「商売」ですから・・