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よもやま話 バックナンバー1/2

「貧乏ヒマなし」と「稼ぐに追いつく貧乏なし」

 「貧乏ヒマなし」と「稼ぐ(ぎ)に追いつく貧乏なし」ということわざを同じ意味と思っておられる方はおられませんか。

 「貧乏ヒマなし」は、本来は「貧乏『隙』なし」と書かれていました。
 貧乏人は貧乏で、貧乏から抜出す隙(すきま)がない。貧乏人は、これから先もずっと貧乏だという意味です。
 この意味と、「貧乏『暇』無し」、つまり、貧乏なため、生活に追われっぱなしで、少しの時間の余裕もないという意味を含むようになったのです。

 他方「稼ぐに追いつく貧乏なし」は全く違います。
 これは「常に精を出して働けば、貧乏に苦しむことはない」という意味です。
 つまり、貧乏だ、金が足りない、といって悩んでいるヒマがあったら働け、遊ぶヒマがないほど働いていれば、生きていけないことはない、ということです。


 「貧乏ヒマなし」の状態におちいったら、そこから這い上がる努力をしなければいけません。
 わずかの収入の中から少しでも多く貯金して、勉強するための費用にしたり、じっくり考えるための時間を作り出したりして、「余裕」を作らなければその状態から抜け出せません。
 貧乏だからといって、将来のことを考えずに「今食べる」ことだけの目先の事しか考えていなかったら、一生生活に追われるだけの貧乏人になってしまいます。
 あらゆる意味でこれがお金持ちと貧乏人の大きな差です。

 逆に、「稼ぐに追いつく貧乏なし」は、言葉どおり行かなくなっています。
 昔と異なり、TVの通販番組や、インターネットの普及によって、買い物に出かけるヒマがなくとも、何でもかんでも買えてしまうようになりました。
 「稼げる以上には絶対に使わない」と心に決めることが重要です。

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