よもやま話 バックナンバー1/2
八百長
「八百長」は、ご存じのとおり、真剣に争っているように見せながら、事前に示し合わせたとおり勝敗を決することを指します。
八百屋の「長兵衛」が、相撲取りと囲碁仲間で、囲碁の実力は上だったものの、自分の店の品物を大相撲関係者に購入してもらうために、わざと負けて機嫌を取っていたことに由来するといわれています。
選手に金品などを与えるなどして行なわれる場合が典型例です。
賭博がからむことも多いようです。
メジャーリーグでは、ホワイトソックスのジョー・ジャクソンを含む計7人の選手が、問題のシリーズで八百長をしたといわれ、永久追放処分を受けています。
ファンの少年が「嘘だと言ってよ。ジョー!」(Say it ain't so, Joe! )と叫んだとの話は有名ですね。
ちなみに「嘘だと言ってよ」は、不正バット疑惑や、薬物疑惑の発覚したときによく使われますね。
ソーサ、ボンズ、A・ロッドなど・・
日本にも、西鉄ライオンズの主力選手の「黒い霧」事件がありました。
大相撲でも「八百長疑惑」がとりざたされています。
逆に「ガチンコ」という相撲用語があるくらいですから、八百長はあるのかも知れません。
貴乃花親方を含む二子山部屋勢が「ガチンコ」といわれたくらいですから、八百長はあったのかも知れません。
もっとも、7勝7敗で千秋楽をむかえた力士が強いのは、八百長なのか、相手力士の武士のなさけなのかは知りません。
プロレスも八百長は当然のようにいわれています。
ガチンコ・プロレスラーといわれた三沢光晴さんが、バックドロップによる頸髄離断で死亡されたとのこと、心よりご冥福をお祈りいたします。
なお、相手方プロレスラーが、傷害致死罪に問われないのは、刑法35条に「法令又は正当な業務による行為は罰しない」という規定があるからで、ボクサーやレスラーなどの格闘技選手が試合において、相手に有形力を行使して怪我をさせても傷害罪として罰せられたり、死に至らしめても傷害致死罪で罰せられることがないのは、正当業務行為として違法性を阻却されるからです。