よもやま話 バックナンバー1/2
マイバッグ
みなさん「マイバッグ」は持っておられますか。
スーパーのレジ袋は、昔は無料だったのですが、レジ袋1枚、5円とか10円とか、別料金でとるようになっているスーパーが増えました。
ちなみに、私がドイツに滞在していた昭和57年(1982年)には、ドイツではスーパーマーケットのレジ袋は、10ペニッヒ(10分の1マルク。約7~8円)の代金が要りました。
当時から、ドイツが「環境保護」がさかんだったかどうかを考えると、アウトバーンの制限速度がなかった(一部区間では制限速度がありました)ことからして、直接、環境保護に関係していたかどうかはわかりません。
ある意味「私の店は、これほどコストをカットして、安価に商品を提供している」ということのアピールだったのかも知れません。
ちなみに、レジ袋の年間使用枚数は、300億枚といわれています。しかし、その原料は原油であ、国内の使用枚数を原油に換算すると約56万リットルになるそうです。
計算があっているかどうか自信はありませんが、1バレル=159リットルとして、3522バレル、昨今の原油価格を考えると、案外知れてますね。
もっとも、マイバッグは、万引きを助長しているとして、スーパーや小売店経営者に頭の痛い問題だそうです。
従前は、バスケットに商品を入れ、それをレジに持っていくというスタイルでしたから、自分の服の中や、自分のカバンに商品を入れた時点で万引きということが一目でわかりました。あとは、レジを通過した時点で現行犯とわかります。
ただ、マイバッグが普及してから、マイバッグに商品を入れた後にレジに向かう客がいて、レジでマイバッグから商品を出して代金を支払い、代金支払い後にマイバッグに戻す客が増えたため、マイバッグに入れた時点で、店員が「万引き」と目をつけて尾行しても、精算されて「空振り」に終わることが多くなり、店員の監視が不十分とならざるをえなくなった結果、マイバッグにいれたままレジを通過する万引犯を逃がすなど、何割といった単位で、万引きが増えたという店もあるようです。
その昔、あるスーパーマーケットの民事再生申立の代理人をしていたことがあるのですが、スーパーマーケットというのは、多い少ないは別として、万引きによるロスがあるという話を聞かされました。
客もそうですが、アルバイトやパート、あるいは、正職員ですら、商品を勝手にもってかえってしまうことがあるそうです。
最初から、万引きによる、各店舗ごとの一定のロスを考えて、経営をするのが当たり前だそうです。