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よもやま話 バックナンバー1/2

結納返し

冠婚葬祭は難しいですね

 まずはおめでたい方から
 「結納返し」という慣習があります。

 まず、関東では「半返し」といって、女性側が男性側の結納金の半額を納める習慣があります。
 私の知る限り、関西ではないようです。
 関東と関西のカップルの場合どうするのでしょうね。

 「結納返し」は、結納金と指輪の返礼ですから、一般には時計・高級万年筆などが定番ですね。

 反対に、不幸があったとき

 香典返しという習慣があります。
 私の地方では香典をいただいた方に半分返します。もちろんお金ではなく、商品券です。
 本当に親しい親族はお互い様で、香典返しはしません。

 かなりの大人数の参列者がいる葬式では、喪主は大変です。
 氏名・住所・金額を転記するのですが、いかんせん本人が死亡していますから、氏名は達筆な毛筆だと判読に困りますし、住所は、丁寧に住所を書くことが大切で、必要に応じて(遺族と面識が全くないなど)、香典袋に名刺をはさんだりするのですが(私はそうしています)、結局のところ、氏名不明・住所・不明が何人かでます。

 いま「個人の遺志」で「香典の辞退」というのをよく見ますが、半分返す手数を考えれば、むしろ合理的といえるでしょう。

 また、見舞い配分という慣習のある地方もあります。
やはり、私の地方の慣習ですが、お見舞いには「快気祝い」として半額のお見舞い返しをしますが、死亡の直前にお見舞いに来ていただいた方など、快気祝いの返礼がすまないうちに死亡してしまうと、香典返し+「見舞い配分」とあわせて商品券を贈ります。

 500人や1000人ももあると大変で、コンピュータのない時代の人はどうしていたのか不思議です。
 エクセルやCSVデータを、デパートに持込めば、宛名書きから何から何まで、デパートがしてくれます。

 ところで、私がスイスのツェルマット(マッターホルンの山麓の町)へいったときのことです。

 高級時計が陳列されているショーケースを見ていると、隣で見ていた日本人女性2人が話をしています。
 「高いわね」「そうねぇ」「でも、私、主人から指輪をもらったので、『香典返し』に、このメーカーの時計の、もっと安いの贈ったわよ」。

 相方の女性も吹き出していましたが、横で聞いていた私も、おもわず「吹き出して」しまいました。
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