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よもやま話 バックナンバー1/2

年輪

住居に用いられている木には、通常、年輪がみられます。

 基本的に、四季のある地域で育った木に年輪が見られます。
 ラワンのような木に年輪がないのは、1年中、同じように生育してますから、年輪は見られません。

 ところで、年輪の茶色の部分は、冬に育ったもの、比較的色の薄い茶色のところは、春夏秋に育ったところという感じをいだきがちですが、春期には幹の肥大成長が盛んで、夏期と秋期にはゆっくりになるためであり、冬季には育たないそうです。

 比喩的な表現で、厳しい冬に耐えて、木はゆっくりでも生育する。そうして毎年毎年、年輪を重ねて、木は大きくなる、人間も厳しい冬に耐えてこそ、大きく成長するなどといわれますが、厳密に言えば誤りのようです。冬には、全く木は生長しませんから。

 もちろん、年輪を数えれば、樹齢がわかります。これは正解です。

 ちなみに「北半球では南側から日が当たるため、暖かい南側は発育が盛んなため年輪と年輪の間が広く、年輪と年輪の間が狭いので、切り株があれば大体の方位がわかる」ということも言われますが、誤りだそうです。
 むしろ、傾斜地にたっている木(日本では、通常、山に木が立っています)は、が谷側に傾かないように谷側がより盛んに成長するため、谷側の年輪と年輪の間が広く、高い方の年輪と年輪の間がせまいそうです。

 案外、常識というのは、正解とは限らないようです。

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