本文へ移動

よもやま話 バックナンバー1/2

オウンゴール

 「オウンゴール」という言葉があります。
 昔は「自殺点」と言われたものです。

 サッカーなどのスポーツにおいて、味方のゴールポストに入れて、得点してしまうことをいいます。

 これには、注釈があります。

 1 サッカーを例に取れば、最後に触れた選手が味方のゴールに入れたとしても、相手のシュートがゴールの枠に入っていれば、オウンゴールではありません。
   ゴールキーパーが止めそこね、あるいは、はじきそこねてゴールポストに入った場合、オウンゴールといわれたのでは、シュートを打った選手が浮かばれません。
   また、相手のシュートがゴールの枠に入っていれば、たとえばゴールポストの左側に向かっていたものを、ディフェンダーの接触によりゴール右側に向きを変えてしまい、ゴールとなった場合でもシュートを打った選手の得点となります。

 2 ディフェンダーやゴールキーパーが「誤って」ゴールポストに入れてしまったことが前提です。ディフェンダーやゴールキーパーが、わざと入れれば、「オウンゴール」ではなく「八百長」です。

 ある国で、ある高校のチームが、わざと、自分のゴールに放り込んだという事件があり、「オウンゴール」指示と報道されましたが、厳密には「オウンゴール」ではなく「八百長」です。


 訴訟では「八百長」はないでしょうね。
 そんなことしたら、弁護士は懲戒、おそらく除名をくらいます。

 訴訟で「オウンゴール」はありますね。
 誰も聞いていない自分の依頼者に不利なことを聞いて、不利な結果を招く弁護士さん。
 多少主張・立証が下手でも、負けるべき事件を負けたのなら、本来、ゴールポストに入っていたのですから「オウンゴール」ではないことになります。

TOPへ戻る