よもやま話 バックナンバー1/2
覆面調査員
「覆面調査員」の仕事をご存じでしょうか。
客を装って出向いてサービスを受け、店員の接客態度や店の清掃状態などを調べ、レポートを提出する仕事の事です。
「調査します」と事前に連絡して、調査したら、何の意味もありません。
「目のお仕事」をご覧下さい。
アルバイトの募集があります。
「飲食店でのサービス・店舗状況覆面調査」
「貴金属店買取店でのサービス覆面調査」
「モデルハウスの従業員接客態度調査」
などが「覆面調査員」の募集です。
ただ「飲食店の接客」などはともかく、「モデルハウスの接客」などは、誰がいくかで大違いです。
営業マンは、まず「イベント客」なのか「見込み客」なのかを見極めようとします。
「イベント客」とは、イベントのノベルティー(粗品)にしか興味のない人、単なる近所の見物客など、購入の意思0の客のことです。
「イベント客」は適当にあしらい、「見込み客」に熱心に対応します。
次に、「見込み客」の中で、「ホット客」なのか「まだ先客」なのかを見極めようとします。
「まだ先客」は、「いずれ購入でもするか」と考えている客で、「ホット客」とは、新件に購入に来た客です。
「まだ先客」より、「ホット客」に熱心に対応することは当然です。
ということで、慣れた営業マンは、「イベント客」なのか「見込み客」なのか、「見込み客」の中で、「ホット客」なのか「まだ先客」なのかを判断して、対応方法を変えます。
誰が行くかが大事なことですね。
もちろん、営業マンに知識が「ある」か「ない」かは、説明させてみればはっきりします。
知識がある人が「覆面調査員」になれば、「イベント客」「見込み客」、「ホット客」「まだ先客」、いずれにかかわらず、情報収集はできます。
ですから、アルバイトに「覆面調査員」をさせるなら、知識のある人を採用し、また、一見「ホット客」に見えるような人相風体の人でなくてはなりません。
弁護士を調査する「覆面調査員」というアルバイトがあってもよさそうな気がします。
ただ、特定の弁護士を調べようとすると、相談料がかかってしまいます。
「相談料不要」としている法律事務所がありますが、これは「何か」「裏」があります。
特定の事件あさりが目的であることが多いですね。「特定の事件」以外は「はい、さようなら」ということです。
あるいは、よほど依頼者の少ない事務所でしょう。
弁護士をやっていると、「私が事件を依頼するならこの弁護士」「この弁護士には絶対頼みたくない」ということが、ある程度わかります。
ただ、最近、弁護士さんが増えてきたので、だんだんわかりにくくなってはいます。