司法 バックナンバー 2/3
弁護士の自殺
少し古い統計になりますが、「平成16年度自殺者統計」 という統計が発表されています。
平成16年中における自殺者の総数は3万2325人で、昨年と、あまり変わりません。
1年に、総人口(0歳児から最高齢者まで)の3870人に1人くらい自殺しているということになります。
0.02586%ですね。
職業別の自殺者が掲載されています。
弁護士等は15名となっています。男性13名、女性2で、圧倒的に男性が多いですが、母数自体は男性が多いでしょうから、まあ、こんなものでしょう。一般に男性の自殺者(72%)が、女性の自殺者(28%)より多いということは間違いありません。
裁判官の自殺はニュースになりますが、弁護士の自殺は、よほど特異なものでないとニュースバリューはないようです。もちろん、弁護士が、生活苦を理由に自殺したというならニュースバリューはあるかも知れませんが、今のところ、そういったケースはなさそうです。
弁護士の自殺数をみると、先ほどの統計の平成16(2006)年には、弁護士は、2万2000人くらいでしたから、0.0681818%ですから、全体に比べて2.6倍の人が死亡しています。
実感するより、案外少ないなと感じるのは、私が弁護士をしているからなのかも知れません。
いずれにせよ、ストレスのたまる仕事にはかわりありません。
自殺までは行かないまでも、躁うつ傾向のある弁護士さんは多いものです。
これからどうなっていくのでしょうか。
おそらく「経済上の理由」で自殺というのも出てくると思います。