司法 バックナンバー 2/3
司法書士の車内広告
御堂筋線など、1車両に3事務所くらい並んでいることがあります。
ちなみに、 「地下鉄広告代金」 をみると、司法書士事務所の大きさの広告は、地下鉄1路線ごとに年間2000万円の広告料がかかることになるようです(鶴見緑地線と今里線を除く全線が同一料金ということ自体不思議ですが・・)。
御堂筋線だけに出すと年間2000万円です。
御堂筋線と堺筋線に出すと年間4000万円ですね。
四つ橋線にも出すと年間6000万円です。
ここで、考えてみてください。
広告を出している司法書士事務所の広告費はどこから出ているのでしょうか。
もちろん、依頼者の着手金・報酬金ですね。
広告費を上乗せした着手金・報酬金が請求されます。
このような広告を出している司法書士事務所の着手金・報酬金が「安い」と思いますか。
通常、弁護士の宣伝広告費は0です。
新聞に名刺広告を出すと、新聞の規模、スペースにもよりますが、最小面積で1回数万円が相場です。
NTTの電話広告料は大きさによりますが、10万円は下りません。
インターネットはいくらくらいでしょう。私の場合、2年で数十万円です。
通常の弁護士は、債務整理についての大阪弁護士会相談センター基準により、訴訟になれば旧大阪弁護士会報酬規程によって着手金・報酬金を受取っています。
もう、おわかりですね。
電車に広告を出している司法書士の報酬は、弁護士(やはり電車に広告を出している希な弁護士を除きます)の報酬より間違いなく高いといっていいでしょう。
通常の方の考えは、弁護士の方が司法書士より報酬が高そうだから、報酬が安そうな司法書士にするということではないでしょうか。一般的にそんなことがないのは、再三再四述べていますが(一般的にいって、逆に、司法書士さんの方が高いように思います)、電車広告などを出している司法書士さんの報酬は、莫大な広告料が、間違いなく報酬にオンされています。
ちなみに、腕は、弁護士が司法書士より勝っていることはもちろん間違いありません。
特に、サラ金・信販会社との交渉はもちろん、訴訟は弁護士のもっとも得意とする分野です。
弁護士は「食うか食われるか」の訴訟をしょっちゅうしています。
もともと、司法書士は、「食うか食われるか」の訴訟ではなく、「お上」である法務局への登記が本来の職務です。訴訟が得意という司法書士さんはめずらしいでしょうね。代理権があるのが簡裁のみ、140万円以下ですから。