旅・交通 バックナンバー2/2
フィヨルド
ノルウェーのフィヨルドが特に有名です。
フィヨルドは、氷河によって、速くても1年間に数百m程度、通常もっと遅いスピードで山の斜面を下り、滑りながら底にある地面を深く鋭く削取り、土地がU字状に削り取られた後に、地盤が低下して海水などが入り込んでできた地形のことをいいます。
なお、氷河とは、何万年もの時間をかけて、降り積もった雪がとけずに固まり、氷へと変化したものです。少なくとも、当時は、極寒の地であったのでしょう。
フィヨルドの湾の特徴は、U字谷と同様になります。
湾から湾の奥まで、湾の幅があまり変わらず、非常に細長い形状になります。さらに、海岸線は湾奥を除いて断崖絶壁となり、水深も深いくなります。
世界で一番有名な氷河は、ノルウェーの「ソグネ・フィヨルド」でしょうね。
長さが200km、水深・両岸の断崖ともに1000mを越えるものもあり、湾の幅は数km程度です。
通常、オスロ(ノルウェイの首都)→(鉄道)→ミューダル→(鉄道。途中にスタインダールの滝あり)→フロム→(遊覧船。ゾグネフィヨルド観光)→グドファンゲン→(登山鉄道)→ボス→(バス)→ベルゲン(結構大きい港町。空港もあります)、あるいは、その逆回りをします。
私は、逆回りで観光しました。到着時間の関係で接続する遊覧船がなく、グドファンゲンに急遽一泊することになりましたが・・
あまりにもノルウェイのフィヨルドが有名ですが、南半球のニュージーランドにもフィヨルドがあります。
南島(当たり前ですが、北島より南島の方が寒いということになります)に、ミルフォードサウンドとダウトフルサウンドという有名なフィヨルドがあります。
通常、ニュージーランドに行って、ミルフォードサウンドに行かない人はないと思います。
クイーンズタウンから、本当にバスで丸一日の行程となります。船に乗っている時間は1時間30分程度ですが、ドイツのライン下りと同様、まず、必ずと言っていいほど日本人の団体さんがいます。
ダウトフルサウンドは、さすがに日本人の団体さんはいません。
ミルフォードサウンドへ行く途中にあるテ・アナウという町に宿泊し、マナポウリという町の港から、マナポウリ湖をゆく船に乗り、バスに乗り換えてウイルモット峠を越えるとディープコーブという町に着き、そこからダウトフルサウンドの船旅になります。これだけで、1日かかりの旅程となります。
早朝6時に出発することをいとわなければ、クイーンズタウンから1日ツアーがありますが、よほど体力に自信のない限り、無謀なような気がします。
ノルウェーのゾグネフィヨルドやミルフォードサウンドは日本人旅行者も多いですが、ドイツ人(スイス人、オーストリア人の可能性もあります)旅行者も多いです。
ダウトフルサウンドになると、日本人旅行者はごく希ですが、ドイツ人旅行者は多いです。あまり本国で見ない風景なので、行きたがるのでしょうか。