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旅・交通 バックナンバー2/2

卒業旅行

修学旅行は昔からありました。
 小学校は別として、中学校、高校などの最終学年(高等学校は、最終学年にすると、受験のため参加率が悪くなるので、2学年ということが多いようです)に、学校主催で行く旅行のことです。

 これとは別に、卒業旅行というのがあります。
 卒業旅行は、大学、短期大学を卒業予定にある学生が行う旅行で、通常、個人やグループで、主に卒業式の前後に行く旅行です。
 社会人となると、思うように休暇を取ることが難しくなりますから、自由に出来る最後の旅行ということになります。卒業旅行を学生時代の締めくくりとして、こだわりの旅行にしようと考える方は多いようです。

 卒業旅行がいつ頃から定着したのかは諸説ありますが、昭和50年後半からとされているようです。私の大学卒業は昭和53年ですから「卒業旅行は一般的ではありませんでした。」

 卒業旅行も、国内旅行程度なら、時間のある学生時代に行く必要はありませんから、国時間の自由になるうちに海外へ行く方が多くなりました。ある意味、合理的ですし、いいことだと思います。
 できれば、「おんぶにだっこの」ツアーではなく、できるだけ自由旅行に近い「なんでもみてやろう」式のが好ましいでしょうね。

 残念ながら、私の知る限り、私の大学・法学部の同級生は、まず行っていません。
 意外かも知れませんが、私が卒業した学部は、留年せずに4年で卒業する人の割合が半分あればいいとこです。
 司法試験や、国家公務員上級職試験上位合格のために留年する人が多いくらいでいすら、本当の4年の終わりに司法試験や、国家公務員上級職試験上位合格している人は、4年で取得すべき単位を残していますし、やはり、合格後も「優」がほしいですから、卒業旅行などという悠長なことはしていられません。
 現在はどうなんでしょうね。

 ちなみに、私が初めて持ったパスポートは表紙が緑で、官職が記載され、期限が無期限・帰国したら無効、印紙の要らない「公用旅券」でした。めずらしいので、入国審査の時、入国審査官が、ヒマつぶしに「何の勉強をしているのか」「日本では24歳で裁判官になれるのか」、その他諸々の「世間話」をしてくる「迷惑千万」なパスポートでした。
 紛失したことがあるのですが、再発行は速く、翌々日には、新しいパスポートが入手可能な状態になりました。

 「おんぶにだっこの」ツアーは「安全」「安心」ですが、「日本をそのまま持っていく」という感じになり、名所旧跡を訪れ、写真を撮っておしまい、ということになりがちです。
 個人的には、できるだけ自由旅行に近い「なんでもみてやろう」式のが好ましいと思います。
 いろいろ「トラブル」はあるかも知れませんし、かえって帰って高いものにつくかも知れませんが、現地の人のものの考え方、社会の仕組みなどがわかり、日本を見つめ直すいい機会になると思います。

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