旅・交通 バックナンバー2/2
航空会社の破綻とマイル
巷間、日本航空が破綻したら、貯めているマイルはどうなるんだという話題をよく聞きます。
結論からいうとどうなるかわからないとしか言いようがありません。ただ、個人的には、保護されるということを前提に、あわてて、特典航空券や、クーポンに代えるということはしていません。
ユナイテッド航空・デルタ航空・ノースウエスト航空などは、9.11後の経営の悪化のため、2002年から2005年に、それぞれ連邦破産法11条(チャプター11)を申請したが、後に再建しています。
これは、破産ではなく、日本でいう民事再生で、リストラのための申請でした。
マイレージサービスは継続しています。マイレージとポイントの交換比率の悪化などはあったようです。
スイス航空も、9.11後の経営の悪化のため破綻しました最後は、現金でないと燃料は売れないとまでいわれ、欠航となる便もあったそうです。
しかし、航空路・マイレージサービスとも、子会社であるスイスのクロスエアーが引き継ぎ、「スイス・インターナショナルエアラインズ」として引継ぎました。
スイス・インターナショナルエアラインズは206年年ルフトハンザの傘下に入り、同社のマイレージプログラムである「Mires&More」に統合されています。
ベルギーのサベナ航空同様、出来レースの計画倒産という見解が一般です。
これらに対し、アンセット・オーストラリア航空(全日空とコードシェアしていました。また、スターアライアンスに加入していました)は2001年に経営破綻した際には、アンセット航空が運営していたマイレージサービスで取得していたマイルは全て失効する事となり、何らの救済措置もとられる事はありませんでした。
そればかりか、発行済みの航空券まで紙くずになったのですから、「おまけ」のマイル程度はましかも知れません。
アンセット航空の場合は、完全に消滅したため、こうした措置がとられました。ある意味例外かも知れません。
日本航空のマイレージはどうなるのでしょうか?
将来の不確定なことがあれば、あまり考えずに自己防衛に動くというのがセオリーですね。
特典航空券は、搭乗日の330日前から予約可能で、特典航空券発行日から1年有効で、発券後の日付変更も可能です。1万5000マイル以上たまっていれば、この手が使えます。
また、1万マイルあれば、1万円の電子マネーにチャージが可能です。
交換比率から言えば、得策ではありませんが、ゼロになるよりはましですからね。