旅・交通 バックナンバー2/2
コードシェアと共同運航
「共同運航」と「コードシェア」の違いをご存じでしょうか。
同じ意味と思っている人おられませんでしょうか。
一般的には、両社が共に運航権を持っていますが、需給の都合などにより片方の航空会社が機材と乗務員を提供する場合「共同運航便」となります。
乗客にわかりやすいのは、共同運航の場合、両社のCAが乗務していれば、「共同運航」とわかります。あと便名が3桁までなら、共同運行でしょう。
これに対し、運航権は無いが会社の便名だけを付加して運用上や利用上の便宜を図る場合「コードシェア便」となります。
コードシェアの場合、運行会社のCAのみ乗務しています。便名は、本来の便名とかけ離れた(例えば6000番台以上)数の4桁が割り振られています。
今、共同運行便はまれで、圧倒的に多いのは、というか殆どの場合コードシェア便ですね。
通常、アライアンス(航空連合。「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」)を同じくする航空会社の間でコードシェアされるのが普通です。
例外が最も多く見られるのが日本です。
日本航空は、かつて、アライアンスに加入しない独立の航空会社です。
現在は、ワンワールド傘下に入っています。
日本航空(ワンワールド)は、独立航空会社時代に、タイ国際航空(スターアライアンス)と共同運行便をとばしていた関係で、タイ国際航空とコードシェア便をとばしていますし、ニュージーランド航空(スターアライアンス)とコードシェア便をとばしていた関係で、ニュージーランド航空とコードシェア便をとばしています。
また、大韓航空(スカイチーム)とコードシェア便をとばしています。
日本航空に、アメリカン航空(スカイチーム)が大規模な出資という報道がなされました。
本当であれば、アライアンスの大幅な変更が見られることになります。
もっとも、諸般の事情を考慮すれば、現実的ではなさそうです。