司法 バックナンバー 1/3
追補
その前は、出版業者の制作しているCD-ROMを購入していました。
初期の分は、さほど高くないのですが、半年ごとのバージョンアップ版が結構高いのです。
それなら、半年に1度ではなく、1回スキップして、1年に1度のバージョンアップでいいではないのかと考えましたが、契約書には、1回でもスキップすると、あとは、全くの新規契約扱いになると記載されていました。
うまく考えましたね。
それ以前は、信じられないかも知れませんが「紙」でした。
キーワードで検索できるはずもなく、条文を手がかりにして探すのです。
ある意味、職人芸です。
昔は、経験を積んだ弁護士と、それほどでもない弁護士との間に、判例の知識に歴然とした差がありました。
一時期、コンピュータの判例検索システムを利用する弁護士が、従前通り紙ベースの判例検索をする弁護士との間に「逆転現象」が生じていたこともあります。
しかし、現在は、弁護士すべてが、契約している出版業者のサイトからの検索となっていますから、その差は「なくなりました」。
コンピュータが使えない弁護士がいることはいるのですが、若い弁護士に「やらせます」から、同じ事です。
自分で使えない、雇っている若い弁護士もいないという弁護士に依頼するのは危険です。
「見破る方法」は、弁護士本人に聞くしかありません。
追補は高いですね。
紙の判例集の追補は高かったです。
他にも、法令集とか、申立書式集とか、最初の金額は安いのですが、追補がやたら高かったりします。
私は、独立して事務所を経営するようになってから、追補のいる書物は買っていません。
追補が高いことは知っています。
何年かに一時購入した方が得です。
何か、覚せい剤の売人が、最初は覚せい剤を安く売り、覚せい剤なしでいられなくなってから、覚せい剤を高く売りつけるのと同じやり方のように思えて、嫌悪感を感じます。
なお、プリンターも同じですね。
プリンター本体は安いのですが、詰替えのインクの高いこと。