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旅・交通 バックナンバー1/2

官僚の出張とLCC

平成22年11月29日に、国の予算削減を目指す事業仕分けの一環で、民主党内の一部から浮上している「中央省庁職員の海外出張に、格安航空会社(LCC)の航空券を導入すべきだ」との主張に、霞が関官僚が反発を強めているとの新聞報道がなされました。

 残念ながら、民主党の「事業仕分け」にあたっている「一部議員」には、格安航空会社(LCC)の知識が全くないと疑われても仕方がありません。

 現在においても、官僚の出張は「エコノミークラスの格安航空券」が当たり前です。
 国際交渉を担当する官僚の出張は、スケジュールの変更が容易にできるようになっていなければなりません。
 交渉の途中で「帰りのフライトがあるから、帰国しますね」など言うと世界の笑い物になります。

「エコノミークラスの格安航空券」も、大口顧客ともなれば「融通」を効かしてくれます。
 本来は、往復とも「FIX」の料金で、復路の変更を認めてくれたりもします。

 しかし、格安航空会社(LCC)は、安いですが、当該便に乗らなければ、紙くずになります。
 変更や払戻しは一切ありません。


 また、格安航空会社(LCC)は、「着陸料の安い空港」=「不便な空港」を利用する場合があります。

 ヨーロッパの格安航空会社(LCC)の場合は、郊外であることなら「まし」、下手をすると「成田」にあるのに「新東京国際空」と名乗っているのが「かわいらしく」みえることがあります。
 交通機関は、バスとタクシーだけ。バスで2時間ということも「ざら」です。

 割安料金が魅力ではありますが、格安航空会社(LCC)はビジネスには使えません。

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