旅・交通 バックナンバー1/2
環状線
JR西日本に「環状線」という線があります。
大阪駅-西九条駅-天王寺駅-京橋駅-大阪駅を1周する路線です。
大阪駅-西九条駅-天王寺駅-京橋駅-大阪駅を1周する路線です。
都心部を周回する鉄道などでは、東行き、西行き、南行き、北行きといった呼び方はできません。また、上り下りも、進行中に逆になるので使えません。
つまり、内回り・外回りと呼んで円周上の方向を区別することになります。
日本の電車は、すべて左側通行ですから、時計回りの電車が常に外側の車線を利用することになります。また、逆に反時計回りの電車は常に内側の車線を利用することになります。
時計回りの電車が常に外回り、反時計回りの電車が内回りとなります。
東京の山手線の図面があります。
東京駅を京橋駅、池袋を西九条駅、渋谷駅を今宮駅に見立てれば、当たらずといえども遠からずでしょう。
外回りの環状線は、大阪→京橋→鶴橋→天王寺→新今宮→弁天町→西九条→大阪と時計回り、内回りの環状線は、大阪→西九条→弁天町→新今宮→天王寺→鶴橋→京橋→大阪と反時計回りです。
あまり、内回り、外回りを区別せず、「~・~方面」という標識で乗るのが普通です。
もっとも、大阪から天王寺に行く場合、天王寺から大阪に行く場合、どちらに乗っても大差ありません。
内回りだから、外回りより距離が短いから早いということはありません。
ちなみに、東京の山手線は「環状」ですが、「環状線」とは言いません。
大学受験の時「環状線の駅どこですか」と聞いて「きょとん」とされた記憶があります。