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旅・交通 バックナンバー1/2

リニア新幹線

東海旅客鉄道(JR東海)は、平成39年の開業を目指すリニア中央新幹線のルートについて、東京と名古屋間をほぼ直線で結ぶ「南アルプスルート」で決着することにしたそうです。

 国土交通省の交通政策審議会の小委員会が、近く、同直線ルートの優位性を示す試算を公表する見通しだそうです。
 南アルプスルートに決まれば、最高時速500キロで走れる区間が長くなり、東京・名古屋が約40分で結ばれることになります。

 といいますか、3角形の2辺の和は、他の1辺より長いという幾何の定理があります。
 端的にいえば、寄道していると距離は伸びるし、時間もかかる、寄道せずにまっすぐ行けということです。
 迂回・寄道して長野に駅をつくるという発想をした人は、ユニークですね。
 発想だけではなく、提案するというのもいい度胸です。

 まあ、当たり前のところに落ち着いたということですね。
 試算だけなら、さして金もかかりません。

 リニアは、東京、名古屋、大阪で十分でしょう。

 平成4年3月14日、JR東海が、東海道新幹線で運転を開始した「のぞみ」の1日2往復のうち、下りの一番列車(のぞみ301号)が、新横浜駅に停車して名古屋駅を通過するダイヤが組まれました。京都駅も通過するダイヤでした。
 「三大都市の中枢である名古屋を新横浜ごときの田舎より冷遇するとは何事だ」という感情論もありました。
 ただ、横浜は大阪を抜いて、東京特別区に続く2位の人口を有しています。
 東京ではなく、東京のベッドタウンの性質も持つ横浜近辺に自宅がある人が、朝一番の「のぞみ」で大阪出張の便宜を考えた合理的なものでしたが、やはり、名古屋を「とばす」わけにもいきません。

 結局、のぞみは、名古屋と京都に停止し、技術的な問題もクリアされ、東京・大阪間を2時間30分で結んでいます。

 一時期よりも存在感は落ちましたが、トヨタを擁する名古屋の存在感は大きくなっています。

 東京-名古屋間は、平成39年(2027年)に運転開始予定です。
また、リニア中央新幹線の整備計画を審議する国土交通省の交通政策審議会小委員会は、平成22年11月12日、JR東海が、平成57年(2045年)を目指す東京―大阪の開業時期を前倒しするよう提言する方向で検討に入りました。

 平成57年(2045年)といえば、55歳の私は、生きていれば90歳です。
 大阪からのリニアモーターカーに乗れる見込みはなさそうです。

 名古屋から東京までなら、平成39年(2027年)ですから72歳、平均余命からすれば生きている確率が高いです。
 ただ、名古屋から東京まで乗る必要があるかどうかです。
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