旅・交通 バックナンバー1/2
列車の進行方向
日本は、JR、私鉄、各都市の地下鉄とも左側通行です。
例えば、三宮から梅田に向かう電車は、複線部分の左側、梅田から三宮に向かう電車は、複線部分の右側を走行します。どちらに乗っていても、すれ違う電車は右側に見えます。
道路と同じ理屈ですね。
一般に、諸外国も、道路を走行すると同じ方向だそうです。
ただ、例外もあります。
フランス国鉄(SNCF)は左側通行です。これは、イギリスから鉄道技術を導入したからだなどの諸説があります。TGVなども左側通行です。
ただし、パリのメトロは右側通行です。
同じく地下を走行していても、RER(ドゴール空港やベルサイユ宮殿に電車で行くとき便利な線です)は、フランス国鉄(SNCF)の経営ですから、左側通行です
韓国のKORAIL(韓国鉄道公社。韓国鉄道庁が公社化したもの)は、日本と同一国だった時代に建設されていますから、左側通行です。
KTXは、フランス国鉄(SNCF)のTGVを導入していますから、左側通行です。
日本の新幹線技術を導入しても同じでした。ドイツのICE導入が問題にならなかったのは、右側通行だったからかも知れません。
ややこしいのは。地下鉄です。
原則は、自動車と同じく、右側通行です。
地下鉄1号線だけは、日本と同一国だった時代に作られた韓国鉄道公社線の規格をそのまま使用しているため、左側通行となっています。
韓国の地下鉄は、原則、ホームの両側を車両が走っているのではなく、ホームの間を車両が走っています。
そして、乗換駅を除いて、まちがって逆の改札から入ってしまうと、一度出るしかありません。乗換駅までいって逆方向の電車に乗ればいいのですが、時間がもったいないですよね。
外国の地下鉄に乗るときは、着いたとき目的地に早く行けるように、ホームの中を歩いて移動するのは賢明ではないかも知れません。
「先頭車両が、降りてから早い」とおもって、日本の先頭車両の方向に歩いていくと、逆の方向から地下鉄がホームに入ってきて「えらい」目にあう可能性があります。知れてますけど・・