旅・交通 バックナンバー1/2
キャンセル待ち可とキャンセル待ち不可
「○(空あり)」はわかるのですが、「△(キャンセル待ち可)」「×(キャンセル待ち不可)」はどうして区別しているのでしょうか。
航空券の場合、航空会社は、販売会社に、ブロック席称して一定の日数まで販売してもらう客席(枠)を割当てています。航空会社は、何日前までに旅行会社に渡している席(枠)が消化出来なかったら返却してもらう(旅行会社との送客力関係で個々に決まっています)という契約になっています。それが別の販売会社に行くことがあるのです。
販売会社の「△(キャンセル待ち可)」は、ある意味、それが計算されています。
しかし、人気がある航空券が戻ってくる確率が経験的に低い場合、ブッキングクラスが低いため安いため利幅がさほどなく、高いブッキングクラスでの購入が期待できる場合や、前後の日程の航空券を購入してほしい場合は、「×(キャンセル待ち不可)」としてしまいます。
ホテルの場合、検索サイト(旅行会社)としては、検索サイト(旅行会社)に提供されているブロックルーム数が消化されています。
ホテルは、何日前までに旅行会社に渡している席(枠)が消化出来なかったら返却してもらう(ホテルとの送客力関係で個々に決まっています)という契約になっています。それが別の販売会社に行くことがあるのです。
ツアーはどうでしょう。
ツアーは「航空券」+「ホテル」に尽きます。
どちらが欠けても、ツアーは成立しません。
航空券が残っておらず、ホテルが残っていない場合など、「×(キャンセル待ち不可)」とするしかないですね。
ただ、どちらかの手配ができていて、他の手配ができていない場合は、「△(キャンセル待ち可)」としておいて、足りない方の仕入れの努力をすることがあります。
先ほどのように、人気の有無、利幅の高低により、「×(キャンセル待ち不可)」とすることもあります。
いずれにしても、単にキャンセルが出るかどうかにより、区別されていないことだけは間違いありません。
ある程度、旅行会社に「顔なじみ」をつくっておくというのも手です。
現在のコンピュータ時代に「何を」とおっしゃられる方がおられるかも知れませんが、案外、旅行業界も「人間くさい」ところがあるようです。
「お得意さま」には、それなりの情報をもらえることがあります。
もっとも「不必要な」ツアーなどを押しつけられたりする可能性もありますが・・・