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トリビア バックナンバー 1/2

常用漢字と人名漢字

常用漢字表が29年ぶりに改定され、平成22年11月30日から使われています。

 戸籍法50条には、以下のとおり定められています。
「1 子の名には、常用平易な文字を用いなければならない。
 2 常用平易な文字の範囲は、法務省令でこれを定める。」

 戸籍法施行規則60条には、以下のとおり定められています。
「戸籍法第50条第2項の常用平易な文字は、次に掲げるものとする。
 一 常用漢字表に掲げる漢字
 二 別表第二に掲げる漢字(「人名用漢字」)
 三  片仮名又は平仮名(変体仮名を除く)

 「人名用漢字」を定める際、人の名前にはそぐわないとして、かつて人名用漢字候補から外された漢字が34字あったそうです。
 例えば以下の漢字です。
 「咽」「淫」「怨」「骸」「股」「痕」「斬」「叱」「呪」「尻」「狙」「賭」「膝」

 これらは、人の名前にはそぐわないとして、かつて人名用漢字候補から外されたという経緯がありますが、改定常用漢字表に記載されますから、人名(子の名)に使用できるようになります。

 ただ、上記の「咽」以下の漢字が、人名にふさわしいかどうかは争いがあるでしょう。

 例えば「尻」は、「子の名」ではなく「姓」ですがポピュラーです。
 「井尻」「江尻」「島尻」などですね。
 「子の名にふさわしくない」と言われたのではかないません。

 なお、従前から使用できる名前でも、組合わせによっては「アウト」というものがあります。
 そういえば、我が子に「悪魔」と名付けようとした親がいましたね。
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