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ワールドカップ予選最終戦
予選で、1チームが対戦するのは3チームずつです。
「予選の日程」をご覧ください。
各チームの第1戦、第2戦の各2試合は、別の時間に試合が入っていることがわかります。
A組、D組、G組の各第2戦は、時間だけでなくも開催日も違います。
最終戦は、どうでしょう。
最終戦は、2試合とも同時刻に開催されます。当然、違うスタジアムということになります。
なぜ、予選の最終戦は、2試合とも同時刻に開催されるのでしょう?
1982年のワールドカップで「疑惑の」試合があったからです。
グループ2の予選です。
西ドイツは1位通過、2勝1敗、勝点4点、得失点差+3。
オーストラリアは2位通過、2勝1敗、勝点4点、得失点差+2。
アルジェリアは3位敗退、2勝1敗、勝点4点、得失点差0。
チリは4位敗退、0勝3敗、勝点0点、得失点差-5。
アルジェリアは「残念」でしたね。
という単純な話ではありませんでした。
アルジェリアは最終戦を終え、2勝1敗、勝点4点、得失点差0が確定していました。
西ドイツとオーストリアの最終戦は翌日開催でした。
西ドイツが負けるか引き分ければ、オーストリアとアルジェリアが予選突破です。
西ドイツが勝って、その点差が3点差以上なら、西ドイツとアルジェリアが予選突破です。
アルジェリアにとって、最悪の結果は、西ドイツが2点差以下で勝つことです。
西ドイツ、オーストリア、アルジェリアが勝点4で並びますが、得失点差で予選敗退です。
西ドイツとオーストリアは、ともにドイツ語が公用語で、歴史的にいって、同一国家を形成していても不思議ではない国です。
西ドイツとオーストリアとも、仲良く予選突破、よそ者のアルジェリアは予選敗退が好ましいストーリーです。
予想通りでした。
西ドイツは、試合開始早々に1得点、その後両チームはロングボールの応酬を行なって時間をつぶし、ゴールなしで、西ドイツが勝利しました。
得失点差でアルジェリアが脱落することになりました。
「八百長」くさいですね。誰でもそう思います。
ということで、最終戦は、2試合とも同時刻に開催されることになりました。1986年からのことです。