トリビア バックナンバー 1/2
非対称戦争
「非対称戦」という言葉をご存じでしょうか。
平成2年(1890年)の「冷戦終結」までは、大国の正規軍同士の戦い(対称戦)の可能性は低くなりました。
逆に、武力による民族運動や宗教対立等が頻発するようになりました。少なくとも、余計に目打差用になりました。
武装勢力によるゲリラ戦によって実行されることが多く、国家が、従来重化学工業力を活用して整備してきた機械化戦力では対処が困難な場合が多くなりました。
非対称戦争の戦術としては、テロ、奇襲、撹乱や山岳・要塞等での防衛、サイバーテロ、焦土戦術などがあります。
「9.11」などは、ある意味「よく練られた」作戦でした。
国家側も、防諜部門の強化はもちろん、精強に訓練された生身の歩兵からなる特殊部隊の重要性が大きく高まっています。
自爆テロというのは、「究極の」「貧者の武器」ですね。
遠隔操作も時限装置もいらない、柔軟に判断して目的物に適切に近づき、適切な時期に爆発させられます。
「殺るか」「殺られるか」の軍人(servicemen)相手ならともかく、一般人(civilian)を巻込むのは勘弁してほしいところです。