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メッセージエリア
MAとは、電話料金算出の際に使用する地域の区分単位をいい、同一MAに属する加入者同士での通話は、いわゆる「市内通話」として扱われます。
通常、MAは、原則として一つのMAにつき一つの市外局番が用意されるが、一つのMAが複数の市外局番を持ったり、逆に一つの市外局番が複数のMAにまたがっていることもあります。
「市外局番一覧」をご覧下さい。
例えば、「06(大阪エリア)」は、大阪府下の大阪市(全域)、東大阪市(全域)、吹田市(全域)、豊中市(全域)、守口市(全域)、門真市(一部)、池田市(一部)・八尾市(一部)、茨木市(一部)だけではなく、兵庫県下の尼崎市・伊丹市(一部)も含みます。
ですから、遠方の方が、神戸地方裁判所尼崎支部と書くところを、大阪地方裁判所尼崎支部と誤記するのですね。
逆に、1つの市に複数のMAがあることがあります。
私が、現在居住する西宮市に転居しようとして、転居の連絡と、新電話番号の依頼をしたとき、オペレーターは、「西宮市」とだけ聞いて、その地区の担当に回そうとしたのですが、西宮市が複数のMAにまたがっていることがわかり、町名も聞いてきたことがありました。
西宮市内は3つの市外局番(0798と0797と078)、2つのMA(単位料金区域)に分かれています。
0798は、西宮市本来の地域の市外局番です。
0797は、基本的に、宝塚市(一部は0798)、芦屋市の局番で、西宮市塩瀬地区も含まれます。
078は、基本的に、神戸市の市外局番で、西宮市山口地区も含まれます。
西宮市塩瀬地区と西宮市山口地区は、六甲山脈に遮られて事実上ほぼ飛び地の状態になっています。
旧山口村は、現在は神戸市北区ですが、中心部を有馬川が流れ、有馬温泉と三田を結ぶ鉄道の沿線でした。市外局番078です。
本来、神戸市の一部になってもいいはずでしたが、神戸市の肥大化を恐れた兵庫県が反対したと言われています。
旧塩瀬村は、名塩と生瀬を合わせた地名で、一部では宝塚と市街地が続いていて、宝塚寄りの立地です。
西宮市は、現在の宝塚市を合併しようと考えていて、塩瀬村(名塩村と生瀬村)をまず合併したのですが、その後、現在の宝塚市に該当する町村が、宝塚町を中心に合併して、宝塚市となりました。
こちらの「飛び地」のうち、塩瀬地区は、5年前の福知山脱線事故で有名になりました。
事故の死者、負傷者に西宮市民が多く含まれていたからです。
通常、西宮市民が大阪に行こうとすると、阪急の西宮北口駅、JR西宮駅、阪神西宮駅を通ります。
福知山脱線事故は、JR尼崎より北で起きた事故であり、西宮市民が通勤に使うことは不自然です。
事故の死者、負傷者に西宮市民が多く含まれていた理由は、西宮市塩瀬地区の住民が、JR西宮名塩駅から乗車したからということになります。塩瀬地区は、本来の西宮市と異なり、地価が安いため新興住宅街となっていて、新築一戸建てを中心に人口が増えていました。
その後、全体的な地下の下落もあり、本来の西宮市の人口が急増しています。
マンションの建設ラッシュで、西宮市は人口抑制のため、マンション建設の審査を厳しく制限しているそうです。