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トリビア バックナンバー 1/2

5W1H

通常、文章は、当然のことととして省略していいものや、必要がなかったり、わからないため記載しない場合を除いて「5W1H」をはっきりするよういわれます。

 「When」(いつ)、「Who」(誰が)、「Where」(どこで)、「What」(何を)、「Why」(なぜ)、「How」(どうやって)「したか」が「5W1H」です。なぜか、「How」だけが、仲間はずれですね。
 ちなみに、ドイツ語では、「Wann」「Wer」「Wo」「Was」「Warum」「Wie」(上記の順番です)と、すべて「W」がつきます。

 Why(なぜ)、How(どうやって)は、必要な場合もあるでしょうが、通常は、省略可能なことが多いようです。

 民事を主としている弁護士は、「When」(いつ)、「Who」(誰が)、「What」(何を)ということは「きっちり」記載するのですが、交通事故などの場合を除き、「Where」(どこで)ということは、通常記載はしません。
 当事者、日時、法律行為(売買・賃貸・金銭貸借など)、明確にしなければなりませんが、どこで売買契約をしようが、どこでお金を貸そうが、どこで賃貸契約を締結しようが、あまり、重要ではありませんから、記載しないのが普通です。
 民事の判決でも、売買・賃貸・金銭貸借など典型的な一般事件では「場所」は記載されていないのが通常です

 民事を主としている弁護士が、たまに刑事事件をして弁論要旨を書いたり、顧問会社からの依頼で、刑事告訴(例えば従業員の横領)の告訴状を書いたりするとき、「場所」を抜かしてしまうことが多いですね。


 弁護士に法律相談をするときも「5W1H」、当事者、日時と、出来事を、はっきり言うのが、スムーズに行きます。
 なお、法律相談者自身はわかっているのでしょうが、相談を受ける弁護士側は、当該紛争について、知識は皆無ですから、主語や日時を抜いてしゃべられると、全く理解不能になることがあります。

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