トリビア バックナンバー 1/2
平均寿命と平均余命
「平成18年・主な年齢の平均余命と平均寿命」 をご覧下さい。
平均余命は、現在何歳の男女が「平均して何年生きられるか」という統計です。
平均寿命は、平均余命の一部で、現在0歳の新生児が「平均して何年生きられるか」という統計です。
平均寿命の報道は、毎年新聞に出ます。
ここで「男性の平均寿命は79歳、今、53歳(現在の私の年齢です)だから、平均すると、あと26年しか生きられないのか」という誤解をする人が多いです。
平均寿命は、あくまでも0歳の新生児が何年生きられるかです。
乳幼児の死亡件数は、半端なものではありません。
事故、自殺など、また、53歳にもなれば、病気で死んでいる人はいくらでもいます。
53歳まで生きている人は、乳幼児時代に死亡せず、また、その後も、事故、自殺、病気で死ななかったことになります。
ということは、乳幼児時代の死亡、事故、自殺、病気で死なずに、53歳まで生き残ってきたということは、平均寿命より長くいきられる可能性が高いことを意味します。
つまり、0歳の男女を除き、平均寿命より、平均余命の方が長いのです。
ちなみに、日本人の男性の平均寿命は79.00歳です。
85歳の男性は、6年前に死んでおかなければならなかったのでしょうか。
違いますよね。
85歳の男性は、平均余命の表を見ると、あと8.45年長生きできる見込みです。
あなたが、あと、平均して何年生きられるかを見るには、「平均寿命」ではなく「平均余命」の欄を見てください。
それにしても、女性は長寿です。
保険料も、男性より女性が大きく下回ります。
大阪弁護士協同組合のグループ保険という制度があります。同じ53歳でも、1年間に、男性が女性の倍近い保険料を支払っています。1年間に、倍近く死亡する確率があるんですね。