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債務(借金)問題

債務・借金

事業者が毎年黒字なのに借金が累積

ある高齢の自営業者の自己破産の依頼を受けたことがあります。
 業種はいえませんが、家族だけでやっている零細な自営業者でした。

 私のところに依頼してきたときは、1000万円以上の借金があり、それも、信用金庫などから、まともな金利で借りている人です。

 ちゃんと正確な帳簿をつけています。
また、確定申告は、若いころから税理士さんに依頼して、ちゃんと確定申告しています。支払利息を経費としてあげるなど、正確な確定申告です。

 不思議なことに「30年以上もやっているが、1年たりとも赤字を出したことがない」「まともな金融機関で借りられている」というのです。真実のようです。

 なぜ、1000万円以上の負債ができたのでしょう。
 理由は、生活費以上の利益がでていないのです。
 毎年、利益だけでは生活できないので、金融機関から借金をします。黒字ですから、金融機関は追加融資をしてくれます。
 ということで、「事業資金」という名目で、「生活費」を借りていたことになります。

 その方は、私の所に依頼に来られたとき、ガンの末期状態でした。
 「なぜ、1年たりとも赤字でないのに、借金ができたのかわからない」と病床の依頼者は言っていました。本当に理由がわからなかったのだと思います。
 病床で闘病生活をしている人に、「あなたは、事業資金という名目で、生活費を借りていたんですよ」と「真実」は言えませんでした。残酷すぎますから。

 結局、破産申立て前に死亡され、家族が相続放棄をしました。
 奥さんが連帯保証人になっていましたので自己破産、一部は、親戚が連帯保証人になっていたので支払わせました。一部は、同業者で、毎月1万円を保証協会に支払っています。


 ということですが、弁護士も「笑い話」のようには言えません。
 弁護士の中にも、事業所得は黒字ですが、生活が派手なため生活費が不足し「事業資金という名目で、実は、生活費を借りている」人がおられます。
  弁護士さんの中には、ローンのついた自宅を競売にかけられてい方もおられます。
 もっとも「まともに仕事をしている」弁護士さんには、自宅の競売などはしますが、それ以上の厳しい取立はせず、銀行は「できるだけ多く返済して下さい」ということが多いようです。自己破産でもされたら、また、依頼者の金を横領したら、弁護士資格を失いますから。



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