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債務(借金)問題

債務・借金

住宅ローン

私自身は、事業もしていない、普通のサラリーマンが、なぜ借金をするのか不思議でなりません。
 普通は、自分の給与の範囲で生活している人が圧倒的に多いと思います。

 とはいえ、借金せざるを得ないという場合がありますね。

 まず、住宅ローン。
 貯めてから買おうと思っていたら、永遠に買えないかもしれません。
 もちろん、一生賃貸というのも悪くありません。
 親が自宅をもっている一人っ子と結婚すれば、自宅を買う必要がないもしれません。
 もっとも、老親、特に、長男の配偶者の介護は大変です。

 次に、奨学金と学資ローン。
 親に経済的余裕がなければ、お金が貯まってから学校へ行くというわけには行きません。

 住宅ローンは、どんな年齢的条件で組めるかご存じですか。

 住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)の最長返済期間は「完済時の年齢」によって決まります。
 例えば「フラット35」の場合には「80歳-申し込み時の年齢」。例えば50歳の人が借りる場合には「80歳-50歳=最長返済期間30年間」となります。

 民間の金融機関もほぼ同様の計算式で考えるのが普通です。
 ただ、少し統計が古くなっていて、現在そうなのか自身はないのですが、民間の金融機関では、東京三菱UFJ銀行は、80歳の誕生日まで、みずほ銀行は、満71歳未満、他は70歳をめやすにする銀行が多いようです。東京三菱UFJ銀行を除けば、35歳の人で35年返済、45歳の人で15年返済ぐらいがめやすになります。

 私も、現在の自宅の土地を買い、家を建てるとき、必要額の3分の1程度、住宅ローンのお世話になっています。

 ちなみに、私は、奨学金や学資ローンの利用をしたことは、幸いありません。
 市立小学校・中学校、県立高等学校でしたし、昔の国公立大学の学費は安かったです。私の場合、学費は月額3000円、年間3万6000円、4年で14万4000円で「卒業証書」をもらったことになります。私の少し上の人は月額1000円でした。実質的に「ただ」ですね。3年間で4万8000円の学資です。

 ところで、住宅金融支援機構が、平成21年4月から「フラット50」を発売するそうです。
 フラットとついていますから、固定金利、50年間金利固定というのもすごい話です。

 「200年住宅」など長期間住むことができる性能が高い住宅が対象だそうです。
 満83歳までに返済を終えるか、子供にローンを引継いで完済することが貸出しの条件で、他のローンと同じく、銀行の窓口などで申込みを受付けるそうです。

 もっとも、建物なんか、30年持てばいいほうですね。
 古家(20年以上が「古家」とするのが一般です)。
 古家付き土地を買った人は、ためらいもなく、前にあった家屋を壊し、自分の趣味あった家屋を建てます。更地の方が、取壊料がかからないだけ「お得」かもしれません。
 ただ、更地の固定資産税・都市計画税は、建物が建ってる場合に比べて、びっくりするほど高いです。

 また、80歳まで住宅ローンを支払わなければならないのは苦痛ですね。
 現実的には、退職金で一括返済するか親子ローンでしょう。
 で、親子はともかく、配偶者が納得するかどうかは別です。

 いずれにせよ、70歳、ましてや80歳などという働いている可能性の低い年齢に完済予定の住宅ローンを組んでいる人は。繰上返済を予定しているか、退職金をあてにして住宅ローンを組んでいるのでしょう。
 かつての弁護士のように、何年かに一度の大きな事件の報酬をあてにして繰上返済を予定している(ある意味、現実的です。長くやっていれば「何かの間違い」はあるものです)のならともかく、退職金をあてにして住宅ローンを組まない方が賢明です。

 案外、老後の資金というのは必要なものです。
 「長生きの危険」というものですね。

 公的年金だけでは足りないことは間違いないですが「積極的に運用しないと枯渇し益ますよ」という、証券会社や銀行などの脅迫めいた 「宣伝」 のったために、株や投資信託などに退職金や退職金の残金が激減したという人が多くいます。

 預貯金をし、年金などの収入+取崩分の範囲内で、生活をしていくという方が賢明です。
 若いころリスクをとることは挽回可能かもしれませんが(少し怪しくなっています)、収入増が見込めない高齢者になってから「虎の子の財産」をリスクをともなう投資に当てることは賢明ではありません。

西野法律事務所
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