本文へ移動

債務(借金)問題

債務・借金

あなたは賃貸派?持ち家派?

あなたは「持家派」、それとも「賃貸派」という特集が組まれることがあります。
 キャッシュで買える、親から相続する、資金援助をもらうなど、住宅ローンを利用しない恵まれた人は除いて考えます。

 賃貸派のメリットとしては、
 1 家族の人数にあわせ、自由に移り住むことができる。嫌な隣人がいるなら移り住めばいい。
 2 ローンを組まなくてよい
 3 固定資産税・修繕費・リフォーム代金などを支払わなくてよい
 4 土地や建物の価格が値下がりしても損をしない

 一方、持家派のメリットとしては、
 1 一生涯の住まいを確保できる(歳をとっても追出されない)
 2 マイホームを手にした満足感がある
 3 社会的な信用が得られる
 4 ローンがすめば自分の資産になる

 などがあげられています。
 デメリットは、その逆をみればいいでしょう。

 ただ、持家は、ある意味で、投資商品という側面を持つと考えた方がいいでしょう。
 一生無事住めれば、不動産価格などどうでもいい、むしろ不動産価格が安い方が、固定資産税が安くなると達観するのも極端ですし、また、利回りなどを他の投資商品と並べてのみ考えるというのも極端な気がします。
 前者は、何かお金が必要になったときの配慮が不十分、後者は、所有による満足感・社会的信用への配慮が不十分なように思います。


 弁護士は、経済的苦境にある依頼者、近隣のとのトラブルなどの依頼者しか来ず、通常に返済していけてる人、あるいは、近隣とうまくいっている人は、まず来ません。

 近隣に「異常な」人が来た場合、近隣に暴力団が事務所を構えた、暴力団員やその関係女性が住みだした場合、持家(マンション含む)の人は、転居を考えた方が賢明です。
 しかし、通常は、中古となった時点で値が下がり、さらに不動産の価格が下落傾向の上「わけあり物件」ということになれば、大損をします。
 かといって、住み続けていては、精神的にまいったり、身に危険が及ぶなど大変です。
 賃貸なら問題ないですね。
 引っ越せば住むだけですから。


 勤務先が倒産した、リストラにあった、病気をして勤務先を辞めざるをえなくなったなどして、住宅ローンが返せないことになった人はどうでしょう。
 普通は、銀行などとリスケジューリング(返済条件の変更、いわゆる「リスケ」)の交渉をする、近親者からの援助を得るなどという手段をとる人はいいのです。
 住宅ローンを、クレジットカードのキャッシングや、サラ金など高利(利息制限法内といっても、年18%は十分に高利です)のお金で返済しいてると、まず、間違いなく破綻します。
 弁護士に依頼して破産すると家を失います。
 住宅ローン特則付個人民事再生をするにしても、住宅ローンは、従前どおりの金額にしかしてくれない銀行は結構多いですし、その上、債務額の5分の1を原則3年で返済するのですから大変です。
 その点、賃貸の人は、失うべき自宅がないのですから、破産を選択することも容易、個人民事再生をするにしても、債務額の5分の1を原則3年で返済することも難しくありません。
 破産しても、賃貸の自宅に住めますから、子供の学区の関係で苦労するということもありません。


 万一、弁護士に依頼するトラブルが生じる危険のことを考えると、賃貸が優位に立ちます。
 「自分に限って」といえる人は、 公務員、大企業に正社員として勤務している人くらいと思ってください。
 その場合でも、近隣に「変人」が住んだり、「暴力団員」が出入りすることは防げません。

西野法律事務所
〒530-0047
大阪府大阪市北区西天満2-6-8堂ビル407号
TEL.06-6314-9480
FAX.06-6363-6355
 
お気軽にご相談下さい

電話による法律相談は行って
おりません(土日祝日休)
9時~12時 1時~5時30分
TOPへ戻る