債務(借金)問題
債務・借金
サラ金の貸渋り
もちろん、サラ金が過払いで経営が苦しくなったこともあります。
また、平成22年に実施される改正貸金業法により、総量規制がとられることがあります。理由は、それだけではありません。
ただ、どこのサラ金も「成約率」(申込者のうち、貸付けを受けられた人の割合)が同じというわけではありません。
具体的に、武富士、アコム、プロミス、アイフル、レイクをあげてみましょう。
アコムは三菱東京UFJ銀行系、プロミスは三井住友銀行系、レイクは新生銀行系ですから、貸付資金は、銀行から比較的潤沢にでます。
しかし、武富士とアイフルは話が別です。
貸付け資金が枯渇してきていっているのです。銀行からの支援は得られません。銀行の子会社ならともかく、例えば、アイフルのメインバンクである住友信託銀行も貸付金の引揚げにうごいています。
他方、過払い金は、遠慮なく請求されます。
結局、武富士とアイフルは、過払い金を支払うためにはキャッシュが必要で、そのキャッシュを引当金や現実の過払い金支払いに充てざるを得ず、かといって、銀行からの借り入れは難しくなっていますから、勢い、新規貸付をしなくなっています。
これらは、サラ金の団体のホームページ(あいかわらず「総量規制をするとヤミ金に流れるから総量規制反対」などのキャンペーンをしています。リンクは張りません)の統計資料などから顕著です。
確かに、この方法は、ある意味合理的ですが、貸付残高が減ると、利益が少なくなるわけですから、将来性が望めません。
いわゆる「先細り」ですね。
武富士とアイフルの取立は厳しくなっています。
結局、武富士とアイフルからの取立に耐えられず、弁護士に相談している人も多くなっていて、結局、過払いで自分のところに、過払い要求という形でかえってくる分もあるのでしょうが「大部分は、約束どおり返済してくるよ」と「高をくくっている」のかも知れません。
他のサラ金も、弁護士に相談されるなど、武富士とアイフルの巻添えを食っています。
また、過払訴訟を提起しても、無益な訴訟引延ばしなど武富士とアイフルの「往生際」は悪くなっています。
もちろん、私は「新規の借り入れを受けようとしたら、アコムやプロミスやレイクに行けば成約率がいいよ」と言っているわけではありません。
サラ金とかから「借りない」というのがベストの選択です。