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2015年~2017年バックナンバー

ワーテルローの記念コイン

 1815年、ベルギー中部の村落であるワーテルロー(WATERLOO)で、ウェリントン指揮下のイギリス・オランダ連合軍およびプロイセン軍が、フランス皇帝ナポレオン率いるフランス軍を破りました。

 ナポレオン最後の戦いであり、ナポレオンはイギリスに降伏してセントヘレナ島に流され死去しました。

 ワーテルローの戦いは、23年間にわたるフランスと欧州諸国との戦争の最後の戦いでした。
 この戦いで、フランスによるベルギー併合がくつがえされ、最終的には1830年のオランダからの独立につながりました。


2015年は、ワーテルローの戦いから今年で200年になるのを記念して、ベルギー政府が記念硬貨を発行しました。


 ユーロの札は、表も裏も同一デザイン、ユーロのコインは、表は同一ですが、裏は、各国がデザインできます。
 コインの裏を見れば、どこの国のコインかわかります。

 当初、ベルギーは、2ユーロコインの裏に、ワーテルローの戦いを記念した図柄を入れようとしました。
 フランス政府は、ベルギーが今年2月にワーテルローの戦いを記念した2ユーロ硬貨を発行すると発表した際には、ユーロ圏の結束が必要な時期に「フランス国内で反発を招く」可能性があると異議を唱えました。
 ユーロ加盟各国が新規にユーロ硬貨を発行する際には、他のユーロ圏諸国の同意が必要となります。
 ベルギーはすでに鋳造していた18万枚の2ユーロ硬貨を処分せざるをえませんでした。

 そこでベルギーは「通常使われていない額面の記念硬貨であれば同意は必要ない」という条約法律の条項に基づき「2.5ユーロ記念硬貨」を発行しました。
 ワーテルローの戦いの各軍の布陣が刻まれているそうです。

 記念硬貨はベルギー国内でしか通用しませんが、この一連の騒ぎについて、フランスのメディアからは「新たなワーテルロー(の敗北)」との評も出ているようです。


 話はわかって、哀愁という映画があります。
 ロバート・テイラーとヴィヴィアン・リーが主演していました。
 原語は「WATERLOO BRIDGE」です。
 ロンドンのテムズ川に架かっている橋の1つです。

 昭和28年に日本で制作された「君の名は」という映画は、岸惠子と佐田啓二主演でしたが、哀愁のリメーク版、ウォータールー橋を数寄屋橋に置えて製作されたリメイク版ですが、話は全く異なります。

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