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2015年~2017年バックナンバー

平成終了の年のGWは10連休?

 天皇陛下の生前譲位に伴う「改元」が、新聞各紙の報道通り2019年5月1日になれば、ゴールデンウィークが10連休になるのではないか、という話題がでています。

2019年カレンダー
 

 4月27日(土)28(日)、29日(昭和の日)、5月3日(憲法記念日)、4日(みどりの日)、5日(こどもの日)、6日(振替休日)となっています。

 

 「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」には、以下のとおり規定されています。

 

1条 自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。
2条 「国民の祝日」を次のように定める。
 元日 一月一日 年のはじめを祝う。
(略)
3条
 1項 「国民の祝日」は、休日とする。
 2項 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
 3項 その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

 

「即位礼正殿の儀の行われる日を休日とする法律(法律第24号)」には、以下のとおり規定されています。


1 平成2年において即位礼正殿の儀の行われる日は、休日とする。
附則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 この法律に規定する日は、他の法令の規定の適用については、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律178号)に規定する日とする。

 

 改元日である5月1日が「国民の祝日」になれば、4月29日(昭和の日)と5月1日にはさまれた4月30日は祝日となり(国民の祝日に関する法律3条3項)、5月1日と5月3日(憲法記念日)にはさまれた5月2日は祝日となります。

 

 改元日が5月1日で、さらにその同じ日に皇太子殿下の「即位礼正殿の儀」が行われれば、10連休ということになります。

 

 ただし「即位礼正殿の儀」は、天皇が即位後初めて行う新嘗祭を指します。

 

 譲位に伴う皇太子殿下への皇位継承でもっとも重要となる大嘗祭は、天皇が即位後初めて行う新嘗祭を指す。その中心的儀礼である「大嘗宮の儀」では、天皇が「悠紀殿」と「主基殿」で自ら新穀を供え、神々とともに食し、五穀豊穣に感謝するとともに、国家・国民の安寧を祈念する。これにより「神格」を得て完全な天皇になるとされます。

 

 この前に行われる「即位の礼」は、皇位継承を内外に示す国事行為で、外国王室の戴冠式にあたるにすぎません。

 

 今上天皇陛下が平成2年11月22、23両日に大嘗祭を執り行った際も、登極令を踏襲されています。

 

 ですから、皇太子殿下の「即位礼正殿の儀」(既に天皇陛下となられています)は、2019年11月で、10連休ということはありえないということになります。

 ただ、政治的判断(10連休にして多くの消費してもらおう。また、元号切替えに伴う混乱の予防の最小化)で、即位の日を、単なる休日(4月30日と5月2日は平日となります)ではなく、特別立法で祝日にして10連休になる可能性もあります。

 読売新聞が、検討中と報じています。スクープでしょうか誤報でしょうか。

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