本文へ移動

2015年~2017年バックナンバー

希望の党

 平成29年11月14日、希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は、国会内で開いた両院議員総会で代表を辞任する意向を表明しました。
 
 小池氏は「私は代表の座をおり、しかるべき形でみなさまをサポートできるようにしたい」と述べた。後任の代表には玉木雄一郎共同代表を推すと説明しました。
 
 小池都知事は「都政にまい進したい」と国政から距離を置く一方で「創業者の責任があるので続けていきたい」と代表を続投する考えを示していました。
 
 やっと「やばい」ということに気がついたのでしょう。
 
 なお、希望の党の党規は以下のとおりです。
 
(代表・代表代行)
第8条
1項 本党に、代表を置く。代表は、党を代表する最高責任者とし、国会議員以外の者を就かせることができる。
2項 国会議員以外の者が代表に就任したときは、代表の指名により、代表補佐の役割を担う共同代表を二人まで置くことができる。(以下略)
3項 代表の指名により、本党に代表代行を置くことができる。代表代行は、共同代表との協調の下、代表を補佐する。
4項 代表の任期は、就任から3年とし、重ねて就任することができる。ただし、上限は2期(合計6年)とする。(以下略)
5項 結党時の代表を除き、代表の選出は、党所属国会議員による選挙によって行う。(以下略)
10項 医学的問題(認知症、ガン、脳卒中等)により代表を続けるのが困難であると認識されるときは、役員が両院議員総会を招集し、党所属国会議員の3分の2の賛成で代表を解職することができる。
 
 国会議員の共同代表者は、代表補佐の役割を担いますから、共同代表といいながら、小池都知事が上になるという仕組みですし、代表代行を指名するのは小池都知事です。
小池都知事のやり方に、国会議員が不満であっても、小池都知事が医学的問題(認知症、ガン、脳卒中等)により代表を続けるのが困難であると認識されない限り、代表である小池都知事の首は切れません。
 
 小池都知事が6年代表をすれば、あとは、一応、民主的な手続きに戻ることになりますが、6年後、小池都知事は71歳、小池都知事は71歳まで、何をしようと、代表の座を追い落とされることはありません。
 
 そう目論んでいたのでしょうね。
 残念でしたというところです。
 
 小池都知事の年齢からして、今後、国会議員になっても、冷や飯ぐいになって終わりですね。
 
 都知事の方が魅力的でしょう。
 これも、相当、危うい現状ですが・・・
 というか絶体絶命です。
 
 希望の党は、平成29年11月10日、共同代表の選挙の投開票を行ない、所属国会議員53人による投票の結果、玉木雄一郎衆院議員が39票を獲得し、14票の大串博志衆院議員を抑えて初代の共同代表に選出されています。
 
 14人は、小池都知事の「踏み絵」をふんでいるにもかかわらず、無視しているということになります。
 
 また、小池都知事は、平成29年11月20日、特別顧問に就任しました。党規も変更の予定です。
 
 完全に小池都知事は国政から引退です。
 
 希望の党は、選挙前から「絶望の党」「失望の党」「死亡の党」とか言われていました。
 
 しかし、約1000万人の比例票を集めたのですから、まあまあではないでしょうか。
 
 平成29年11月20日、新執行部人事も承認されました。
 
 幹事長に古川元久・元国家戦略相、政調会長に長島昭久・元防衛副大臣、憲法調査会長に細野豪志・元環境大臣、外交・安全保障調査会長に渡辺周・元防衛副大臣などが就任し、代表戦を争った大串博志衆院議員は主要ポストの割当はなしです。
 
 希望の党は、39人前後と14人前後に分裂しそうです。
 
 なお、平成29年12月2、3両日に実施された、希望の党の支持率は、JNN(TBS系)の調査では1・0%(前回比2・4ポイント減)でした。
TOPへ戻る