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2015年~2017年バックナンバー

北朝鮮と総選挙

 平成29年10月26日、麻生太郎副総理兼財務相は、会合であいさつで、自民党が大勝した先の衆院選結果について「明らかに北朝鮮のおかげもある」と述べました。

 また、選挙結果に関し、北朝鮮情勢の緊迫化を受けて「誰をリーダーにするかを有権者が真剣に考えた結果だ」と強調しました。

 

 北朝鮮の核とミサイルは、日本の安全保障を脅かしつつあります。

 

 今回の解散も、朝鮮半島有事が迫っていて、朝鮮半島有事が起きてからでは、ゆうちょうに総選挙をしている時間がなかったのかも知れません。

 安倍首相が、何らかの情報を得ていたとしても、口には出せなかったでしょう。

 

 日本国前文には「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあります。

 

 今、この文章をみると、全くの「お笑い」にしか見えません。

 

 北朝鮮の乱暴狼藉をみていれば、確実に時代は変わったということがわかるでしょう。

 また、中国は、沖縄県の尖閣諸島を虎視眈々と狙っています。

 

 アメリカが、圧倒的な経済力と軍事力を背景に、世界の警察として働いていた時期が長かったですから、日本の平和は保たれていました。

 

 アメリカが弱体化して、やっと日本は、自分の国では何もできない、ミサイルが日本の陸地や領海やEZZの上空を飛んでも、指をくわえてみているだけということがわかったと思います。

 

 北朝鮮をどうするかということについて、日本は全く権限を持ちません。
 アメリカから「通告」されれば、それでおしまいです。

 

 極東で大きな戦争が起きても、アメリカは遠い安全な場所にいます。
 日本も、自分の国土は自分で守れるというところまでは無理ですが、自分の国の被害を最小限度に抑える程度の有形力を備えるべきでしょう。

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