2015年~2017年バックナンバー
子午線
外国のニュースが、よく報じられています。
日本時間〇時〇分(現地時間〇時〇分)という記載がなされます。
時差を考えるのには、緯度ではなく経度が問題となります。
緯度の場合は、赤道が0度、北極が北緯90度、南極が南緯90度ということはわかりやすいですね。
また、時差に関係はありません。
また、時差に関係はありません。
経度は、地球の形などから自明に決まるものではなく、人工的に決めなければなりません。
地球は24時間かけて1回転しています。
1周は360度なので、経度に15度の差が出るごとに時差は1時間ずつ増えていきます。15度×24時間=360度ですね。
1周は360度なので、経度に15度の差が出るごとに時差は1時間ずつ増えていきます。15度×24時間=360度ですね。
「どこかの地点」を基準にして、それより東に15度進むごとに1時間先になり、それより西に15度進むごとに1時間後になります。
「どこかの地点」といいましたが、ロンドンにあるグリニッジ天文台のある地点を「経度0度」としています。
「どこかの地点」といいましたが、ロンドンにあるグリニッジ天文台のある地点を「経度0度」としています。
グリニッジ天文台は、ロンドンの市内の東側にあり、天文台のそばに、東経0度・西経0度の「踏み台」があります。
この中心線をまたけば、赤ん坊でも、東半球と西半球の両半球をまたいだことになります。
絶好の写真撮影スポットになっています。
この中心線をまたけば、赤ん坊でも、東半球と西半球の両半球をまたいだことになります。
絶好の写真撮影スポットになっています。
ロンドンの時間をGMT(Greenwich Mean Time)と呼びます。UTC(Coordinated Universal Time。協定世界時)ともいいます。
GMT=UTCを基準に、東に15度進むごとに1時間先になり、西に15度進むごとに1時間後になります。
東経180度=西経180度に概ね日付変更線があります。もっとも、少し移動しただけで、日付が異なるというわけにいきませんから、陸地は避けて日付変更線が走っています。
日本は、東経135度の子午線を基準に、JST(Japan Standard Time。日本標準時)が定められています。
JSTは、135度÷15度=9時間、GMT=UTCより進んでいます。
日本で午前9時の時、イギリスでは午前0時です。
ただ、サマータイムを考えなければなりません。
英国夏時間(BST)は、毎年3月の最終日曜日午前1時から10月の最終日曜日午前1時まで1時間時計の針を進めます。サマータイム期間中は、日本との時差は8時間になります。
8時間の時差があり、サマータイム期間中、日本で午前8時の時、イギリスでは午前0時です。
ちなみに、西ヨーロッパは、GMT=UTCより1時間早く、ドイツ、フランス、イタリア、スペインなど主要国はすべて入ります。
東はハンガリー、西はスペインがすべて同じ時間帯を使いますから、ハンガリーは朝早く明けて夜早く暗くなり、スペインは朝遅く明けて夜遅く暗くなります。
7時間の時差があり、サマータイム期間中、日本で午前7時の時、ドイツでは午前0時です。
ところで、「子午線」とは、十二支を基にした方位で真北(子=ね)と真南(午=うま)を結ぶ線です。「ねずみうま」線のことですね。
日本標準時(日本時間)の基準となる東経135度の経線です。
東経135度といえば、明石市が有名ですね。
明石市には明石市立天文科学館があります。
明石市には明石市立天文科学館があります。
午後0時に太陽が真南に見えるのは、東経135度の経線上にある地点のみです。
日本標準時の子午線が通るのは兵庫県明石市だけではなく、兵庫県、京都府、和歌山県に12市あります。
和歌山市などは最初から興味ありません。和歌山市西に浮かぶ無人島である友島の端ですから。
他に何もない西脇市などは、東経135度・北緯35度の地点を「日本のへそ」と称し、観光名所としようとしています。