本文へ移動

2015年~2017年バックナンバー

Jアラートは不要だった?

 北朝鮮は、平成29年8月29日午前5時57分ころ、太平洋に向けて弾道ミサイル1発を発射しました。
 
 弾道ミサイルは日本上空を通過して2700kmを飛行、北海道襟裳岬の東方約1180kmに落下しました。
北朝鮮のミサイルが日本列島を飛び越えたのは、南西諸島を除き、平成219年4月に人工衛星打ち上げと称して長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の改良型を発射して以来のことです。
 
 メディアにもよりますが、「襟裳の夏は~♪ミサイル飛ぶ夏です~♪」とばかりに暢気な紙面の新聞づくりをしている新聞があります。
 
 北朝鮮の脅威に備えて、自衛隊の防衛予算を増額したり、憲法改正に反対ということかも知れませんが、国民の生命身体の危機が迫っているのに、どうでもいいようなことの報道を続けています。
 
 普通なら、北朝鮮のミサイル危機が、毎日トップとは言わないまでも、毎日一面に載せるだけの価値のあるニュースだと思います。
 
 国連による制裁、日本とアメリカ首脳による協議等、また、ミサイルが飛んできたらどうするかなど、いくらでも報道することはあるでしょう。
 
 話を戻して、日本政府は、北朝鮮が発射したミサイルが日本を飛越えて海に落下したのに、Jアラートで避難を呼びかけたのでしょうか。
 
 平成29年8月29日、午前5時57分にミサイルが発射された直後、日本政府は即座に事態を掌握していました。
 
 発射4分後の、午前6時1分の時点では日本に落下する恐れがあったためJアラートを鳴らして避難を呼びかけました。
 
 その時点では、ミサイルが、どちら方向に、角度何度で発射されたということはわかりますが、どこまで、上昇するかまではわかりません。
 
 結果的に、2500kmまで上昇しましたが、あくまで結果論です。
 
 途中までで上昇をやめていたら、北海道に着弾していたかも知れません。
 
 発射が確認された時点で、Jアラートは出されますから、Jアラートを出したのは当然ということになります。
もちろん、日本のスパイが打ち上げに関与していて、その確実な情報が入っていれば別ですが、日本のスパイが入っていることなどあり得ません。
 
 そして、北海道上空をこえたあたりで、ミサイルの全部あるいは一部が北海道に着弾し・落下しないことを確認してから、日本には着弾しませんとの連絡をしています。
TOPへ戻る