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2015年~2017年バックナンバー

陸上型イージス導入へ概算要求

 平成29年8月17日、防衛省は、弾道ミサイルを大気圏外で迎撃するイージス艦搭載の迎撃ミサイルを地上に配備する「イージス・アショア」導入を決めました。
 
 日本の弾道ミサイル防衛(BMD)は、現時点で、イージス艦の迎撃ミサイル「SM3」が大気圏外で迎撃し、撃ち漏らしたものを大気圏内で地対空誘導弾「PAC3」が迎え撃つという二段構えになっています。
 
 しかし、北朝鮮警戒にあたるイージス艦は24時間365日態勢で展開中で「現場は疲弊」(海上自衛隊幹部)状態になっています。
 
 政府は当初、高高度迎撃ミサイルシステム(THAADサード)の導入も検討しました。
 
 ただ、1基あたり800億円程度とされているイージス・アショアに対し、サードは1000億円を超えます。
費用面と効率面からイージス艦搭載の迎撃ミサイルを地上に配備する「イージス・アショア」導入を決めました。
 
  開発中のミサイル「SM3ブロック2A」を用いれば全国を2基でカバー可能で、1基あたり800億円ですから、2基で1600億円です。また、2基だけというわけにはいかないでしょう。
 
 北朝鮮の脅威が高まる中、アメリカとのとの連携を強めるための新装備にを備えていくことになります。
 
 当初は、2018年度に調査費を計上する予定でしたが、前倒ししたという形となります。

 ちなみに、イージス艦に関しては、ミサイル防衛に対応するのは現在4隻で2隻が改修中です。
 
 防衛省は2018年3月までに1隻の改修を終える予定でしたが、平成29年12月に前倒しします。
 
 ちなみに、陸上型イージスでは、船の衝突座礁はありませんが、固定のため狙われやすくなります。
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