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2015年~2017年バックナンバー

李下の冠、瓜田の履

 中国の古典からの言葉がマスコミによく出ています。
 
 「瓜田不納履、李下不正冠」(古楽府「君子行」より)
 「瓜田に履(くつ)を納(い)れず。李下に冠を正さず」
 
 瓜を盗むのかと疑われるので、瓜畑では靴が脱げても履き直すべきではない、スモモの木の下で冠をかぶりなおそうとして手を上げると、スモモの実を盗むのかと疑われるから、そこでは冠を直すべきではないとということです。
疑いをかけられるような行いは避けよというたとえですね。

 ちなみに、安倍首相は、成蹊大学法学部(政治学科)を卒業しています。
 
「成蹊」も、中国の古典からとられています。
 
   「桃李不言下自成蹊」(司馬遷が「史記」(李将軍列伝)で引用)
「桃李もの言わざれども、下おのずから蹊を成す」
 桃やスモモは、口に出してものを言うわけではないが、美しい花やおいしい実があるから自然と人がやって来て、そこに小道(蹊)ができる。
 
 桃やスモモは、人格のある人のたとえで、そういう徳のある人には、その徳を慕って人々が集まってくるということになります。
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