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2015年~2017年バックナンバー

ロンドンの英高層住宅火災の惨事

 ロンドン西部の高層公営住宅で、平成29年6月14日午前1時(現地時間)ころ、火災が発生し、建物全体に燃え広がりました。
 
 79人が死亡したと推定されています。
 
 ご冥福をお祈りいたします。
 
 スプリンクラーがなかったようですね。
 イギリス内にある高層住宅の多くには、スプリンクラーが設置されていないそうです。
 
 イングランドでスプリンクラーの設置が義務付けられているのは、2007年以降に建てられ、高さ30メートル以上の建物のみだそうです。
 
 午前1時の火災発生ですから、たいていみんな熟睡していますよね。
 低層階での出火があり、火の手は上層階へ上っていったということで、逃げることもできない惨事だったようです。
 
 また、住民らは、「防火扉があるので火事の際には自室で待機するように」との指導を受けていたそうです。これが被害拡大の一因になった可能性もあるそうです。
 なにか、隣の国の客船の沈没を思い起こさせます。

 ほとんどは逃遅れでしょうが、中には飛降りてなくなった方もおられたそうです。
 
 災害現場で逃げ遅れた結果、状況が悪化し心理的パニックに陥れば、最悪の事態を招くことになります。
 
 高層階から飛降りれば、ほぼ確実に死んでしまうのに、なぜ飛び降りたのでしょうか。
 
 日本でも、ホテルニュージャパン火災のときには、33人の死者が出ていますが、内13人は窓から飛降りて死亡したそうです。
 
 ホテルニュージャパンの火災のときは、冷静さを失わなかった人もいました。
 
 テレビ画像で印象的でしたが、シーツを破って結び合わせてロープ状にし、まだ火が回っていない下の方の階に逃げた人がいました。
 
 大したものですね。
 
 私なら、飛び降りる勇気はずはなく、かといって、ロープをつくって逃げるだけの余裕もなく、そのまま、黒焦げになっていたような気がします。
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