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雑記帳

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うるう秒の廃止

 国際連合の専門機関である国際電気通信連合の無線通信部門が、令和5年12月に、日常的に使っている時刻を調整する「うるう秒」を、令和6年以降は実施されないとしました。
 うるう秒を巡っては、過去に複数のシステム障害につながった経緯があり、大手IT企業を中心に廃止を求める声が高まっていた。

 「秒」の基準は2つあるそうです。

 一つは、原子時計で定義された秒を基礎に置いた時刻で、国際原子時 (TAI) と呼ばれています。
 1秒とは「セシウム133原子の2つの超微細準位間の遷移に対応する電磁波の9192631770周期に相当する時間」と定義されています。
 一躍「有名」になった「セシウム」ですが、原子時計に用いられるセシウムは放射線ををだしません。

 もう一つは、世界時(UT)は、太陽の公転を観測し、1太陽年の 1/31556925.9747とする」というものです。スタートは計算上の「1900年1月0日12時」からとなっています。

 60秒×60分×24時間×365.25日と概算で計算すると「3155760」となりますが、「1/31557600」と「31556925.9747」とは違います。
 太陽の公転は、地球の自転を観測して決められるそうですが、種々の要因により、地球の自転周期は一定しておらず、長期的には海の干満の影響で地球の自転周期は少しずつ長くなっている一方、スマトラ島沖地震や東北地方太平洋沖地震の際には、自転がわずか早まったと言われています。

 国際原子時と世界時とのずれを補正するために、国際原子時に閏秒を導入したものがこの協定世界時(UTC)です。
 協定世界時が、世界中の法的な時刻の基礎となり、これが全世界的な時間です。
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