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雑記帳

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大谷選手の元通訳の窃盗

 令和6年4月10日、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏がスポーツ賭博に関与し、大谷の口座から数億円を盗んだとされる問題に関し、アメリカメディアのTMZは、「FBIの捜査により大谷翔平は賭博スキャンダルの被害者だったと判明。通訳は起訴へ」の見出しで報じました。

 大谷選手は、令和6年3月25日、事件発覚から初めて公の場で口を開き、声明文を発表し、賭博に関与したことはなく、水原氏に口座から金を盗まれ、うそをつかれたと語っていました。

 刑事告訴状によりますと、大谷名義の銀行口座のひとつ、「x5848」の連絡先として水原氏自身の電話番号やメールアドレスを登録は、さらに、違法ギャンブル業者への送金を依頼するため、大谷になりすまして銀行の担当者に電話をしていたことも明らかにされています。
 不正送金されたとされる金額は当初報じられていた6億8000万円をはるかにしのぐ約24億円で、アメリカ連邦検察によりますと「大谷選手はこの一連の事件の被害者と考えられる」ということです。

 高橋洋一氏という元大蔵官僚の経済学者がいます。
 興味深い見解を示しています。
 「 なんで普通の銀行で口座を何で作ったのかな? 普通、日本人はよくわからない時は日系の銀行に行く。日系の銀行に行くと日本語でやってくれる。それだと水原さんを使わなくて(口座開設)できるんだよ。なんで日系の銀行に行かなかったのか」
「 それもひょっとしたら、最初から水原さんは狙ってたかもしれないと思った。日系の銀行だと、日本語だし、何か不正があった時に大谷さんに直接連絡してくれる。おそらく(水原さんは)それをさせなかったんだろうな。間に全部立っちゃって」と推察し、口座開設どころか、銀行の選定まで水原容疑者がアドバイスしていた可能性を示唆しています。

 私は、昭和57年から昭和59年にドイツ留学していますが、口座だけは、東京銀行デュッセルドルフ支店(現・三菱UFJ銀行デュッセルドルフ支店)に開設しました。
 他のことはともかく、お金のことですから、ドイツ語で銀行員と対等に話をするのは無理ですし、ドイツには日本とは違った制度があります。
 私のお金は、たいした金額ではありません。裁判官3年目の報酬は、大都市調整手当8%(当時は、東京と大阪が最高で8%)を含めて300万円台、裁判官4年目になって400万円を超えました。40年前とはいえ、裁判官、特に判事補の報酬は安いでしょう。
 ただ、非課税の在外勤務手当1日9600円、年間約350万円がもらえますから、報酬が倍になるような感覚で、また、マルクは東ドイツに核ミサイルが配置されたことで暴落しましたから、いい生活ができていました。
 デュッセルドルフはボンから特急で1時間(1年間有効の「Juniorパス」を100マルク出して買えば、学生割引がきいて、28歳になるまで運賃と料金が半額の子供料金でした)、日本食をたべたりするついでに行けます(当時から、カレーやラーメンは1000円をこえていました。刺身や天ぷらは、高すぎて、あまり食べなかったので値段に記憶はありません)。
 生活に慣れてきたころ、アパートから徒歩圏内のドイツ銀行の支店に口座をつくりましたが、たいした金額は入れていません。また、そのころになると、自炊ができましたから、カレーやラーメンを食べるためにデュッセルドルフまてせ行く必要はなくなっていましたが、大きなお金の移動は、デュッセルドルフに行って手続きをしていました。

 大谷選手は、三菱UFJ銀行のCMにでているくらいですから、三菱UFJ銀行の支店を選べばよかったんですね。ロサンゼルス(エンゼルスの本拠地であるアナハイムはロサンゼルスのすぐ近くです)にある三菱UFJ銀行で口座を開設してもよかったのですね。
 渡米当時は大谷選手は英語ができなかったでしょうから、水原一平氏の差し金で、英語しか使えないアメリカの銀行で口座をつくらされたのでしょう。
 パスワード設定や届出電話番号は、水原一平氏の思うままにされたのでしょうね。

 ただ、大谷選手が野球に打ち込めるようになったのは、喜ばしいことですね。
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