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雑記帳

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東京都への預金集中

 東京都内の預金残高が伸び続けています。
 日本銀行の統計によりますと、各年3月末の銀行預金残高は令和4年に約352兆円と、統計を開始した直後の平成11年から2倍超に増えました。
 都道府県別の割合も東京が最も高く、「東京に預金が集中する」現状が浮かび上がった。

 東京都がまとめた資料によりますと、全国の銀行預金残高は約927兆円(令和3年3月末)で、都道府県別(口座を開設した支店の所在地)でみると、東京都が全体の3割超を占めました。
 さらに、ニッセイ基礎研究所が日銀の統計を基に、個人預金の伸び率を地域別に計算したところ、平成11年から令和4年にかけては東京が3倍に増加しました。
 東京を除く関東(2倍)や中部(1.8倍)、近畿(1.7倍)など他の地域を大きく上回わりました。

 東京に預金が集まる理由の1つ目は、地方の若者が、大学進学や会社就職を機に東京の銀行で口座を開設し、そのまま、東京やその近辺に集まるという理由です。
 人とともに、預金が移動するということですね。

 東京に預金が集まる理由の2つ目は、地方に住んでいる親が死亡し、東京に住んでいる子が相続するということが考えられます。
 例えば、親が、奈良なら南都銀行や奈良信用金庫、和歌山なら紀陽銀行やきのくに信用金庫に預金していたところ、親が死亡して子が相続する場合、子が東京に住んでいれば、東京の自分の口座に預金を移しますから、東京に預金が集中するということになります。
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