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　ドイツ連邦政府は、令和４年１０月１３日、温室効果ガスの排出量を削減する取り組みの一環として、令和４年夏に販売し好評を博した公共交通乗り放題格安券「９ユーロケット」に続く４９ユーロチケットの販売開始しています。４９ユーロは８１００円程度です。
　環境にやさしい交通手段への切り替えを支援し、ガソリンの使用を減らし、ロシアのウクライナ侵攻がもたらしたエネルギー危機を和らげると期待されています。

　この新しいチケットはペーパーレスで、９ユーロチケットと同じく、特急電車（ICE。IC）には利用できず、快速、普通電車、地下鉄、トラム、バスなどに利用できます。

　しかし、チケットの販売には膨大な費用がかかります。
　連邦政府は予算、州政府は補助金の問題を解決しなければならなりません。
　現在、連邦政府は各州政府に年間１５０万ユーロの補助金を出しています。
　各州政府はこの補助金と年度予算を使って地方鉄道に補助金を出す意向を示しています。

　ただ、このおかげで、快速電車が激混みです。

　ドイツの快速電車は、新幹線の普通車のように、２列３列のシートの列車が増えてきています。

　なお、日本人旅行者なら、快速に乗らなくても、特急に乗ればいいと考える人も多いでしょう。

　しかし、ドイツの列車運賃料金は、びっくりするほど高く（ドイツ人は、有料の「半額チケット」を利用でき、さして高価とは思っていないようです）、日本人の個人旅行者は、州内１日有効の「州チケット」を買うことが多いです。特に、バイエルンチケットは範囲が広く、観光にぴったりです。

　特急電車（ICE。IC）には利用できず、快速、普通電車、地下鉄、トラム、バスなどに利用できるため、すぐ元が取れます。
　ドイツでは、案外快速が便利なため、利用価値は高いといえます。