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雑記帳

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京都大学「吉田寮」訴訟 学生側の訴えを一部認める 入寮していた14人の学生らに明渡しを求めず

 京都地方裁判所は、令和6年2月16日、日本最古の学生寮・京都大学の「吉田寮」をめぐり、耐震性に問題があるとして大学が学生らに明け渡しを求めた裁判で、学生側の訴えを一部認め、在寮契約が認められている14人の学生らについては明け渡しを認めないという判決をしました。

 吉田寮の旧棟は、大正2(1913)年に建築された木造2階建て。
 現役の学生寮としては国内で最も古いとされています。
 大正2年に建築された「吉田寮」は日本最古の学生寮とされ、部屋割りや決まりごとも学生が話し合いで決めてきた「自治寮」です。

 京大側は震度6強の地震で倒壊する危険性があるとして、代替宿舎へ転居を求めるなどして平成30年9月末までの退寮を通告しました。
 しかし、一部寮生が居住し続けていることから寮を不法占有しているとみなし、寮を明け渡すよう訴訟提起していました。

 京都地方裁判所は「寮は、寮自治会が自治、自主により運営することが大学側と寮自治会との間で確認されている。また、14人の寮生には大学との間で在寮契約が存在すると認められる」「寮生は自治運営されていることに意味を見いだして入寮しており、代替宿舎の提供をもって契約は終了できない。また、大学の規程には老朽化を理由に退去を求めることができるという定めが存在しない」などと指摘しました。

 控訴されるでしょうから、大阪高等裁判所で逆転されそうな判決ですね。

 ちなみに、かつて、東京大学にも、東京大学駒場寮という寮がありました。
 平成13年8月22日に強制執行が行われたそうです。
 もちろん、私は寮に入って生活したことはありませんが、ある程度のレベルの人間の暮らす最低限の清潔さはありませんでした。
 もっとも、入寮生と一緒に麻雀をしたことがありました。
 当時はコンビニなどがなく、自動販売機の160円のカップヌードルを食べたことが記憶に残っています。


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