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雑記帳

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ウクライナ、4人に1人が国内外に避難 侵攻2年たつも帰還のめどたたず

 ロシアによるウクライナ侵攻から、令和6年2月24日で、丸2年が経過しました。
  プーチン大統領当選(茶番ですが)により、ロシアの態度は変わらないでしょう。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によりますと、令和6年2月18日時点で約648万人が国外に逃れ、ウクライナ国内で避難するのは推計で約369万人(令和5年末時点)に上ります。
 外務省によりますと、侵攻前の令和3年のウクライナの人口は約4200万人で、今も人口の4分の1が国内外で避難生活を余儀なくされ、帰還のめどもたたないままです。
 基本的に、健康な男性は徴兵されていますから、多くは、女性、子どもなどです。

 国内外に避難した人たちの一部は、帰還したとされます。
 ただ、UNHCRは現在も戦闘が続いていることをふまえ「多くの避難者が故郷に戻ることを希望するが戻れる状態ではなく、避難先での支援を引き続き強化する」と強調し、国内避難民に対しては保護や人道支援を続け、国外に避難した人には社会への統合や就労に向けた支援が必要だとしています。

 最新の国別の受入数は、ドイツ約113万人、ポーランド約95万人、チェコ約38万人、英国約25万人、スペイン約19万人などです。
 日本の受入数は、2098人です。
 日本での就労は、言葉の壁があって難しいでしょうね。

 中には、日本で就職した人もいます。
 鹿児島市の食品卸会社「西原商会」広報部にカテリナさんは、首都キーウ出身で、中学のころ、アニメ映画「千と千尋の神隠し」を見て日本に関心を持ったそうです。
 キーウ国立言語大に進み、日本語や日本の歴史を学びました。
 日本語能力試験で、日常的に使われる日本語をある程度理解できる「N3」を取得しています。
 母国への侵略は続いたまま、日本で仕事に就くと決めました。
 就職活動で5社ほどを受け、「日本語の力が追いついていない」と断られることもありましたが、中小企業から内定の知らせが届きました。

 鹿児島での穏やかな暮らしと、戦禍の中にある母国とのギャップは大きく、母国にいるソフィアさんからテレビ電話で「家の近くのホテルが爆撃された」と知らされたそうです。
 その淡々とした口ぶりに驚いたそうです。
 娘を心配させまいと、恐怖心を押し殺す様子もなく、「ウクライナにいる人は今の状況に慣れきっている」と胸が締め付けられる思いだったそうです。

 日本語の壁がありますから、大抵の避難者にとって、就職は難しいでしょうね。
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