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雑記帳

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円建て一時払い養老保険、金利上昇で販売急増 日本生命は13倍

 国内の金利上昇を受けた予定利率の改善で、円建て一時払い終身保険の販売が急増しています。
 令和6年1月1日に予定利率を0.25%から0.60%に引き上げた日本生命保険では、令和6年1月4日から2月2日までの販売額が約376億円と前年同月の13.4倍に膨らみました。
 同様に、予定利率を上げた明治安田生命保険も1月の販売額が50%強増えました。

 生命保険会社がまとめて保険料を受け取る貯蓄性保険の販売が伸びています。
 主要生保9社・グループの令和5年4月~12月の円建て販売額は前年同期比2倍の約3兆円に迫りました。
 予定金利高の恩恵を受けた格好ですが、収益性が高い死亡保障や医療保険は販売不振が続いています。
 新NISA(少額投資非課税制度)も保険離れに追い打ちをかける可能性があります。

 なお、日本円の一時払い養老保険の予定利率は、しょせん1%と低金利ですが、ドル建ての一時払い養老保険の予定利率は3%から4%あります。
 私も、東京海上系の生命保険会社と、一昨年、ドル建ての契約をしていますが、10年の満期時には約40%増になってもどってくる契約です。
 ちなみに、この契約の時、ドルの預金をドル建ての一時払い養老保険にするだけでも、1時間近く、私個人の保有財産についての説明をさせられたり、契約で受けるべき危険などの説明などを聞かされました。おまけに、一々、タブレットにチェックをつけさせられました。ドル預金をドルの一時払い養老保険にするわけですから、為替差損の危険などは、とっくに了承済み、説明は不要かと思うのですが、最も重点をおいた説明は為替差損でした。途中解約の手数料も詳しく説明されましたが、たいしたパーセンテージではありません。

 後で文句をいわれたらかなわないからでしょうね。
 私の場合、満期まで手をつける予定は全くありません。

 ドル建ての一時払い養老保険の予定利率が、円建て養老保険の予定利率より比べものにならないほど高いのは、為替ヘッジをする必要がないからです。
 円建ての一時払い養老保険は、為替リスクを軽減させるための「為替ヘッジ」をするのが通常ですが、令和4年の末には為替ヘッジコストが5%台と急騰しています。
 外債のリターンから、為替のヘッジコストを引かなければなりませんから、高い利率をつけられません。
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