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雑記帳

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大阪地方裁判所の耐震工事

 現在、大阪地方裁判所本館において、本格的な耐震工事が実施されています。
 部屋が、次から次に変わるので、弁護士も大変です。

 現在の建物の耐震基準は昭和56年(1981年)に施行されました。
 法改正で「震度6強~7でも倒壊しない」耐震性が義務化されています。

 もちろん、それ以前の旧基準の建物も従来通り居住できます。
 ただ、東日本大震災などの大規模地震で、老朽化した建物に大きな被害が出ていることから、国は旧基準の建物の建替えを促進しています。

 平成25年には、デパートやホテルなど不特定多数の人が集まる大規模施設に耐震診断を義務付ける改正耐震改修促進法を施行しました。
 自治体は耐震基準に満たない施設名を公表し始め、事業者に改修や建替えを促しています。

 大阪地方裁判所の本庁舎が、1981年(昭和56年)6月1日以前に建築されたことに間違いはありません。
 私が、大阪地方裁判所判事補に任官したのが1980年(昭和55年)4月7日でした。
 そのときは、新築と思えるような建物ではありませんでしたから、旧耐震基準の建物だったのでしょう。
 なぜ、今まで放置していたのかが不思議といえば不思議です。

 ちなみに、大阪地方裁判所本館の耐震工事に伴い、エレベーターが停止しない階があります。
 エレベーターのボタンに「押すな」と書いてあります。お役所ですね。
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