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2023年バックナンバー

雑記帳

エスカレーターは立ち止まって 名古屋市が条例施行、全国2例目

 名古屋市で、令和5年10月1日、エスカレーターに立ち止まって乗ることを義務付ける条例が施行されました。
 同種の条例は、令和3年に施行した埼玉県に続き全国2例目です。
 条例では右側、左側を問わず段上に立ち止まった状態で利用し、エスカレーターが設置されている駅や商業施設などの管理事業者にもそれを周知することを義務付けます。罰則規定はあのません。

 名古屋やさいたま県のエスカレーターでは、大阪と反対で、利用者が左側に立ち止まり、空いた右側を急いでいる人が歩く暗黙のルールが存在しています。
エスカレーターに立ち止まって乗ることを義務付けたのは、転倒事故などを防ぐため、条例化で慣習や意識を変えていくのが狙いです。

 日本エレベーター協会によりますと、令和平成30年令和元年にエスカレーターを走って転んでしまうなどの「乗り方不良」の事故は全国で805件あり、つまずいて転倒、逆走して駆け上がり転倒といった事例が報告されています。
「逆走して駆け上がり転倒」を事故と呼ぶかどうかは微妙ですが・・・

 名古屋市では「エスカレーターを歩く人とぶつかりそうで怖い」といった声が障害者や高齢者らから寄せられたことがきっかけで、平成16年から市営地下鉄各駅などでエスカレーターに立ち止まって乗るよう呼びかけるポスターの掲示や放送をしてきました。
 条例化に踏み切った理由について、市の担当者は「条例化は市の決意表明。エスカレーター利用時の長年の慣習や意識を変えていきたい」と話しています。
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