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2023年バックナンバー

雑記帳

死の前の言葉

 イギリスのダイアナ元妃が、フランスのパリで事故死したのは1997年8月31日です。
 最後の言葉を記憶されているでしょうか。
 「Leave me alone!」(かまわないで。「独りにして」という直訳が有名でしょうか)でしたね。
 歴史上の人物で、死の直前、あるいは死に際に言ったとされる有名な言葉があります。

 例えば、ゲーテが「もっと光を」といったという話は有名ですが、「その窓を開けてくれ」という言葉が前にきますから「明りがもっと入るように」との意味ですね。

 また、マリーアントワネットは、コンセイユジュリーからコンコルド広場に運ばれ、死刑執行人の足を踏んでしまったときに「ごめんなさいね、わざとではありませんのよ。でも靴が汚れなくてよかった」だったと言われています。

 日本人でいうと、明智光秀。死刑になる前に、看守から「柿を食べないか」と聞かれたのに対して、「柿を食べると腹を冷やすから食べない」といったというのが有名です。

 格調高いところでは、松尾芭蕉の「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」という辞世の句があります。

 また、真偽は明確ではありませんが、板垣退助「板垣死すとも自由は死せず」と叫んだということです。

 番外編として、フランダースの犬のネロは、ルーベンスの絵を前に「パトラッシュ、疲れたろう?」「僕、もう疲れちゃったよ」と言いました。
 パトラッシュが「いや、元気だよ」と言ったら台無しですね。 
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