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2023年バックナンバー

雑記帳

土曜を「半ドン」という理由

 週休2日制が定着する前に存在した土曜日の半休は、通称「半ドン」と呼ばれます。
 若い人にはわからないかも知れません。

 現在は、小学校、中学校、高等学校は週休2日制で、土日は休みです。
 私が小学生、中学生、高等生のときは、週休1日でした。土曜日は午前中のみ、つまり「半ドン」でした。
 大学生のころの記憶にありませんが、私自身、土曜日の授業の単位はとりませんでしたから、週休2日ということになります。

 平成4年9月から公立小中学校及び高等学校の多くで毎月第2土曜日が休業日になりました。
 平成7年4月22日から第2土曜日に加え第4土曜日も休業日となりました。
 平成14年4月6日から公立小中学校及び高等学校の多くで毎週土曜日が休業日となり完全な週5日制となりました。

 このころから、「半ドン」という言葉は使われなくなったのかもしれません。

 裁判所は、現在、令状関係を除いて、通常、完全週休2日制です。
 ただ、私が司法修習生(昭和53年から昭和55年)ころ、東京地方裁判所は完全週休2日制でしたが、東京家庭裁判所だけは、土曜日も調停などをしていました。
 司法研修所は完全週休2日制でした。
 私がお世話になった法律事務所は、完全週休2日制でした。
 東京家庭裁判所における2週間の修習期間は土曜日も出勤していましたが、それ以外は完全週休2日制だったことになります。

 役所は、通常、土曜日と日曜日が休みの完全週休2日です。
 民間会社は、未だに、週休1日のみというところがあります。
 不動産会社などでは、大手は水曜日木曜日の完全週休2日制、小規模の会社は水曜日のみの週休1日です。

 この「半ドン」という言葉の由来ですが、通常、オランダ語の「Zontag」からきているという説が最有力です。
 オランダ語は、ドイツ語の方言といっても差し支えないほどドイツ語に似ています。
 ドイツ語で、日曜日は「Sontag」(ゾンターク)で、オランダ語で日曜日は「Zontag」です。
 ただ、オランダ語の発音は、「ゾンターク」ではなく「ゾンタッハ」「ゾンダッハ」です。
 オランダ語の「g」は、「ホ」に聞こえます。画家の「Gogh」は「ゴッホ」ではなく「ホッホ」です。
 「半分」「日曜」で「半ドン」ということになります。

 ちなみに「博多どんたく」の「どんたく」も、オランダ語で日曜日を意味する「Zontag」からきているといわれます。
 日本の鎖国時代の西洋人といえばオランダ人でしたね。 
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